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#484 / 2006.10.23

8,000万人がクルマを手放す日

あなたは、3年後に愛車を手放すでしょう。

買い替えではありません。
手放す、です。

あなたは今、愛車を長期ローンで買ってしまっているかもしれません。
気前よく、身の丈以上のクルマを買ってしまった直後かもしれません。

それでも手放してしまうのです。
残るのは、手放した寂しさと多額の返済請求だけ。

誰だって、喜んで手放すわけがありません。
でも、泣く泣く手放すことになってしまうのです。


今、日本で運転免許を持っている人数は、79,101,973人です。(平成18年6月末現在)
総人口が1億2,000万人なので、高齢者と就学者を除く大半の人が免許を持っている計算です。
そして毎年約50万人ずつ増えており、あと2年もしないうちに8,000万人を突破する勢いです。

もちろん冒頭の「3年後に愛車を手放す。」とは、私の想像で書いています。
当然そんなことは、誰だってありえないと思っているでしょう。
私だって同じです。

しかし私は、万一おこりえるかもしれないと正直感じています。

勘のいいあなたなら、もしかしたら石油枯渇問題を考えたかもしれません。
確かに、今年は原油価格高騰でレギュラー単価が一時期140円台でした。
おかげでスタンドに行っても「満タン」とは言いにくい日々が続きました。
少し価格が落ち着いたとはいえ、私は今ですら1,000円ずつしか給油していません。

現実問題、石油資源はそう長くは持たないでしょう。
かねてより、30年以内に石油は枯渇するという話が流布しています。
しかし3年後に枯渇するかわからないし、もしかしたらもっと早く枯渇するかもしれません。

石油より先に尽きるかもしれないのは、私達の運転資金です。

3年後と書きましたが、話は8年前に遡ります。
1998年、内閣は40兆円もの国債を発行しました。
それを10年後の2008年に、返済しなければいけません。
そうすると税収を増やそうとばかりに、増税を行なおうとするのです。
これは、1989年の消費税導入と背景が一緒です。

その返済対策は進んでおり大問題にはならない、と言う意見もあります。
でも、私はそれが信用できません。
また国債発行でもしたら、さらに10年後に伸ばされるだけだからです。
今までのように官が「無駄」に財を注ぎ込む政治をやっている限り、狙われるのは民の財産です。

いずれにせよ国が借金経営でまわっている以上、いつかは増税がくるでしょう。
ただ「増税」では叩かれるので、「年金制度維持のため」とすり替えられているのです。
年金未納問題や将来の福祉破綻問題は、増税正当化のいわばカムフラージュです。
国民「だけに」痛みを伴う何とかで、私達の生活は今より苦しくなるでしょう。

消費税率を上げられたら、勝ち組とか負け組とか関係なくなります。
もしも消費税率が今の3倍、15%になったらどうしますか?
勝ち組が3,000万円のランボルギーニ買うよとなっても、別に450万円も納税するのです。

お金があればそれなりに徴収されていくのです。
税金ばっかり持っていかれたら、買いたい気持ちも萎えてしまいます。

クルマの課税は必要かもしれませんが、費やすものが多すぎれば誰だって嫌になってしまうでしょう。
そう考えると近い将来、8,000万人がクルマを手放すことがないとは言いきれません。

もちろん私の空想で終わればいいのです。
とはいえ、万一に備えておきたいものです。
精神論ではしのげないし、所得を増やしたところで支出も増えたら意味がありません。

思い切って、質素化してみることです。

高級車に乗っていた人が、突然、軽自動車に乗り換えたとします。
でもタイミングによって、心の持ちようが変わります。
ジリ貧になって乗り換えると、みすぼらしさだけが残ります。
しかし余裕があるときにあえて乗り換えてしまえば、そんなにつらくありません。
ある意味、見識があるともいえます。
気持ちなんて、自分の意思で選択したかどうかで、大きく変わるものです。

いきなり何でもかんでも切り捨てるわけではありません。
生活の大半をクルマに依存している人に「明日からクルマを手放しましょう」なんて無理です。

そうではなくて、余裕のあるうちにあえてダウンサイジングして慣れておこう、ということです。

あえてダウンサイジングしてみよう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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