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#470 / 2006.07.26

最短経路

もはや身近な存在となったカーナビ。
目的地を入力すると、現在地点からの最短経路を割り出してくれます。

しかし日本には総延長124万km(平成14年4月1日現在)もの道路が走っています。
これだけの道路の中から、最短経路を割り出すのは容易ではないはずです。
かねがね疑問に思っていたのですが、どうやって最短経路を割り出しているのでしょうか。

その解はダイクストラ法にありました。
ダイクストラ法とは、最短経路を割り出すためのアルゴリズム理論です。
これは簡単に言うと、起点から一番近い交差点を順次求めながら目的地までを割り出す計算法です。

道路は至るところに走っていますから、手計算だと大変な時間がかかります。
しかし今では年々進化するカーナビのおかげで、短時間で最短経路が割り出せるようになりました。
最短経路で行ければ、時間も燃料も無駄に費やさずに済みます。

現実には交通量の違いで、必ずしも最短経路が最速経路とはならないものです。
とはいえ、1つの目的に到達するために距離や手数を減らそうとすることはとても有意義なことです。

これ以上縮めそうにないものでも、実はもっと最短経路があったりします。

例えば、毎日片道5kmのクルマ通勤をあなたがしているとします。
朝は通勤ラッシュに巻き込まれ、おりからの原油価格高騰で通勤費はバカになりません。
通勤費を抑えるために、あなたならどうしますか?

普通の人なら、低燃費運転に励んで終わりです。
ちょっと頑張るとしても、ケミカルチューンで多少燃費を稼いだと一喜一憂する程度です。

もう少し賢い人なら、もっと早い時間に出発してラッシュを避けるでしょう。
もしくは、原付通勤に切り替えるかもしれません。

裕福な人なら低燃費車に乗り換える選択肢もあるでしょう。
もし複数台クルマがあるのなら、もっとも低燃費なクルマで通勤すればいいわけです。

でも、本気で通勤費を抑えたいのなら、クルマで行かないことです。
揮発油税と消費税の二重納税をしてまでコストをかけているのだから、乗らない選択肢もあるのです。
かわりに自転車通勤に切り替えてしまう、という手もあるでしょう。
もしかしたら、もっと通勤費を抑える手段があるかもしれません。

たまたま燃費の話をしてみました。
ここで言いたいことは、どんな分野であれ今より最適な姿はいくらでも見つけ出せるということです。

そして、それが最終的な結論でもないのです。
道は、いつでも増えていきます。
ひとつの結論で凝り固まったら、もう進化はありません。

トヨタの「カイゼン」よろしく、常にもっと効率的な最短経路に気づいて実践することです。

繰り返し効率化させ続けてみよう。

追記(2006.07.28記)

ダイクストラ法については、wikipediaの解説が詳しいです。
ネットワークの話だけど、基本は一緒。

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