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#461 / 2006.05.29

収納過多

最近の小型車は、収納スペースがものすごく多いです。

インパネ、ラゲッジの下、助手席の座面の下。
なかにはフタ付きのティッシュケース入れが用意されていた、ホンダ・S-MXというクルマもありました。
自動車メーカーは本当に、隙間と言う隙間を収納スペースに変える研究に余念がありません。

たしかに収納スペースがたくさんあると便利です。
私などは、地図やらペンやらこまごましたものを常備しているので、収納できるのはありがたいのです。

とはいえ、そんなに収納スペースがある必要はありません。
必要なものだけあればいいし、無駄なものまで収納してしまうと探すのにかえって一苦労です。

収納スペースは、広ければいいというものではありません。
むしろ収納スペースが広いからうまく収納できているとは、限りません。

仕事机、勉強机、台所。
人によって「自分の城」はいろいろあります。
こうした「自分の城」を見れば、あなたが収納できる人かそうでないかひと目でわかります。

あなたの仕事机は、未処理の書類であふれかえっていませんか。
あなたの勉強机は、オモチャやマンガで散らかっていませんか。
あなたの台所は、包丁やまな板が出しっぱなしではありませんか。

こういう人たちは、往々にして「収納スペースがない」と考えています。
しかし整理する習慣が身についていないから、たとえスペースが広がってもすぐに汚くなります。
結果、余計なものがあふれかえり、さらに汚くなる悪循環に陥ってしまうのです。

クルマもしかりです。
よく、クルマを倉庫にしている人がいます。

聞かなくなってしまったCDやMDが、車内に散乱している人。
カバンやゴルフバッグを、ラゲッジに入れっぱなしにしている人。
シフトレバーにビニール袋を引っかけて、ごみ箱代わりにしている人。

散らかるメカニズムは、いたって簡単です。
1つものを置くと、あれもこれもと置きたくなるのです。
1つ増え、2つ増え、増えることが当たり前になるから散らかるわけです。

余計なものを置いておくことで、クルマの燃費は悪くなり、居住スペースをものでつぶしてしまいます。
そのためにガス代や土地代を余分に払うのは、実にもったいないことです。

余計なものは捨てるかあげるかして、収納スペースをフルに使い切らないよう気をつけるとよいでしょう。

いってみれば、車間距離と同じです。
カツカツに詰めれば前のクルマの挙動だけが気になり、ちょくちょくブレーキを踏む危険運転になります。
そうではなくて少し広めに車間をとれば、前のクルマだけでなく周囲もしっかり見ることができます。

先行車のテールばかりを拝んで走るのは、結局、美しくありません。

空間のゆとりは心のゆとり。
車間の狭さは心の狭さ。

空間に余裕を持たせれば、不思議と精神的にも余裕ができるものです。

空間に余裕をつくろう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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