トップ > コラム > コラム No.456
 
トップ > コラム > コラム No.456

#456 / 2006.04.23

LOHAS?

最近のキーワードに「LOHAS(ロハス)」という言葉があります。
よく分からないので、簡単に調べてみました。

LOHAS = Lifestyles Of Health And Sustainability
どうやら健康や環境問題に関心の高い人々のライフスタイルのことを指すようです。

いくつか調べてみましたが、やれマーケティング的要素だの、やれスローライフだのという言葉が出てきました。
結局、やはりよく分かりません。
米国で5,000万人、欧州では8,000万人がLOHAS層と言われているようですが「だからどうしたの?」としか思えません。
第一、いちいち諸外国と比較したところで意味がありません。

雰囲気ばかりがまかり通っていて、実態がよくわかりません。
言葉の定義もあいまいだし、なにより言葉ばかりが先行していて中身が今ひとつよく分からないのです。
「WEB2.0」や「小泉改革」なんていうのもそうですが、結局それがどう変化をもたらしてくれるのかが今ひとつ見えません。

こと自動車関連で言えば「道路公団民営化」なんてお粗末なものです。
簡単に言ってみれば、国の借金をさらに増やす政策だからです。
詳細は別にゆずるとして、こういった言葉達はやる気のない雰囲気だけの流行語としか思えないのです。

そもそもクルマにおいてLOHASとは、どういうことなのでしょうか?

ある人は、環境に優しい運転方法のことを言います。
またある人は、環境に優しいクルマのことを言っています。

もとがあまりよく分からない概念だけに、なんとも言えません。

環境に優しい運転方法といえば、こういうことでしょうか。

  • アクセルペダルの開度を開けすぎない運転
  • アイドリングストップ
  • 暖機やエアコンのオフ
  • 無駄な荷物を積まないこと

ざっと思いつくままにあげればこれらのことですが、これを実践することがLOHASを名乗れるのでしょうか?
正直、私にはちょっとよくわかりません。

また、環境に優しいクルマということでハイブリッドカーをあげる人もいます。

トヨタ・プリウスは確かに低燃費です。
エンジンは1.5リッターにもかかわらず、カタログ値では35.5km/Lも出ています(10・15モード走行時、2006年4月23日現在)
実用燃費でも20km/Lを上回るすごいクルマです。

アルファードハイブリッド、あるいはレクサスGS450hもハイブリッド仕様です。
しかし1.9t近くある大柄ボディ、2.4Lもしくは3.5Lの少し大きめの排気量をもつエンジン。
それでもハイブリッド化できるあたりにトヨタのすごさが伺えますが、プリウスほど燃費を追求しているとは思えません。
ハイブリッドではない同一車種から見れば低燃費でしょうが、これらのクルマで低燃費というのも何か抵抗があります。

二酸化炭素排出量でいえば、走行中だけじゃなくクルマの製造過程時点で大量の二酸化炭素は発生しています。
日本の場合、年間およそ180〜190万tの二酸化炭素が排出されています。(1997年度は189万t。社団法人日本自動車工業会より)

だから実用燃費が良いからというだけでLOHASかというと、それも違うと思うのです。
それよりなんというか、ただのファッションなのに「環境のため」という美辞麗句でごまかしているように感じます。

本当に環境のことを考えている人なら、LOHASなんて言葉が現れる前から環境配慮について真剣に考えているでしょう。
それをわざわざLOHAS、LOHASというのもなんだか変な話です。

私自身、どんなにエコなクルマに乗っていたとしても二酸化炭素をばら撒いている時点でLOHASじゃないと思うのです。

だから、クルマに乗らない人。
もっと言えば、クルマを持たない人。
クルマにおいては、こういった人達が真のLOHASじゃないでしょうか。
そうなると、私も含めてすべてのドライバーは非LOHASだし、クルマを所有すれば非LOHASです。
でもその論理でいけば、LOHASな人なんて日本ではほとんどいないわけです。
なぜなら、この日本でバスやタクシーにすら乗ったことのない人なんて、まずいません。

どうせ死んだ後には霊柩車に乗せられるのです。
一生死ぬまでクルマには乗らんといっても、絶対どこかでクルマに乗る日は来るものです。

第一、公共機関の衰退が著しい地方でクルマ無しで生活しろと言われたらどこにも行けません。
行くことができても、その日じゅうに家に帰れなければ意味がありません。
地方には、そんな地域もたくさんあるのです。

もちろん低燃費運転やハイブリッドカーもいいでしょう。
それを否定はしません。
しかしせっかく芽生えた環境問題をただの一過性で終わらないように継続させていくことが、真のLOHASではないでしょうか?

時代の雰囲気に呑み込まれない思考を身につけよう。

追記(2006.04.23記)

道路四公団の借金は、約40兆円あるんだって。

45年後には無料開放などと謳っているけど、素人目に見ても絶対無理。
政治家の利権の道具でしかないから、採算度外視でウチの村にも高速通せってやっちゃう。
すでに破綻しかかってる組織が、まともに運営していけるとは到底思えない。
でもつぶれないのは、しがみついてるのがいっぱいいるからなんだろうな。
仮に今の状態が続いたまま45年経って、無料開放した道路公団はどこから収益を得るのよ?
おそらくSAやPAの独占ビジネスだろう?
競争原理も何もないヌルいサービス受けてくんだろうな。たまったもんじゃないよ。

今以上に、未来にツケ残していくの?

それから無料化すれば高速が渋滞するとかいう意見もあるけど、都心部と地方をごっちゃにしないでほしいな。
片側3車線で慢性渋滞のとこもあれば、片側1車線でクルマがほとんど来ないとこもあるんだよ。
そもそも、国の未来より自分のとこの渋滞が大事なのかい?

まぁ、高速なんて急ぎの時しか使わないわけで。
未だにETCもつけず夜道メイン。
借金返済のお手伝いなんて気は、微塵もないね。

参考文献:高速道路はタダになる! 山崎養世・吉田寛著(新風舎)

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

サイト内リンク