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#452 / 2006.03.26

低燃費減速法

燃費を稼ぐコツは、減速にあります。

燃費を稼ぐというと加速や巡航時ばかり目がいきがちですが、減速時はあまり考慮されていません。
その証拠にたいていのドライバーは、減速を余儀なくされている場合でもムダにアクセルを踏んでいます。

具体的に言うと信号が連続するような市街地で、アクセルとブレーキのみを繰り返して走るような走り方です。
赤信号で止まることがわかっているのに、ブレーキをかける直前までアクセルを踏んでいるのです。
そして赤信号はついに変わらず、結果、あなたのクルマは停止しなければならなくなります。

どうせ止まるのなら、ムダにアクセルを踏む必要はありません。

ここでのムダとは、止まることが予見できてからブレーキをかけるまでのアクセル開度です。
このムダの積み重ねをなくすことで、燃費を稼ぐのです。

私の場合、減速中にはアクセルもブレーキも踏んでいません。
正確に言えば、減速中はアクセルを踏まずに惰性で走るよう心がけています。
ブレーキペダルも踏まず、シフトダウンとエンジンブレーキだけで減速します。
そして停止させる時に、ようやくブレーキを踏んで停めるのです。
これをやるためには、10数秒近くも先の状態を予測しながらでないと走れません。

こと日本国内で減速が必要ない区間というのは結構限られています。
高速道路は信号がありませんが、渋滞に巻き込まれる可能性はあります。
山間部なら信号は少ないという人もいますが、工事による片側交互通行信号は頻繁にあったりします。

アメリカの何もない荒野をハーレーで突っ切るのならともかく、日本国内では減速箇所ばかりです。
この減速時のムダをカットすれば、低燃費が実現できるのです。

ムダをなくすことは、生産的なことです。
なぜなら今まで費やしていた時間やコストを、もっと別なことを生み出すために費やすことができるからです。

ただし、なんでもかんでも削ればいいというものでもありません。
ムダをなくそうという話をすると、喜んでなんでもかんでも見境なく削ればいいと早合点する人がでてきます。
早めにクギを刺しておきますが、ムダの判断は人それぞれでもっと難しいものです。

ダイエットのようなものです。
いくら体重だけを減らしても、食や睡眠を削って健康を損なっているようなダイエットは続きません。
それと同じで、削りどころを誤ると目も当てられなくなる危険性があります。

カツカツに削りすぎて心が豊かにならないようでは、むしろ削らないほうがいいのです。
目先の数ヶ月後だけでなく、数年あるいは10年以上単位の長い期間でのシミュレートしてから決断しなければいけません。
その判断は難しいところですが、先を予測しながら対策をとっていくという意味ではクルマの減速に近いものがあります。

そう考えるとクルマの減速は、手軽で有効な予測力トレーニングになりえるのです。

本当のムダをカットするために、予測力をつけよう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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