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#438 / 2005.12.18

月下覚醒

25時43分。
街の灯が遠くに見えます。

凛とした空気。
煌々と輝く月。
雲の陰影のひとつひとつが、はっきり見える夜。

寝る間も惜しむ猛者達が、本気を出せる貴重な時間のはじまりです。

24時間で考えてみたとき、たいてい太陽の出ている時間帯には自分の本気を充分に発揮しにくいものです。
他人からの干渉、時間合わせ、待ち。
こと自分で時間を操作しづらいケースなどは、特に厳しいです。
年末年始の帰省ラッシュよろしく大渋滞に巻き込まれてしまうと、逃げ場もなく抜け出すこともままなりません。

なぜこうも嵌まるのだろうと考えてみれば、他人と同じ場、同じ時間に同じことをやっているからなのです。
みんながいっせいにワッと動くから、絶対どこかで詰まってしまうのです。

分散化なんて言われて久しいですが、現実はちっとも分散化されていません。
一極集中が多極集中になっただけで、嵌まることに変わりはないのです。

場所もやることも同じ。
だったら、時間を変えればいいのです。

他人と同じでは抜け出せません。

昼間に失敗するのなら、深夜に勝負すればいいだけです。
平均速度も高く、目障りな他車もいない夜。
なにより、漆黒の闇が緊張と冷静さを呼び覚まします。

かといって、夜に備えて昼に温存しろというわけではありません。
適度にエネルギーを分散させて長時間ズルズルと行くくらいなら、短期集中したほうがよっぽどいいのです。
求めるべきは、本気で突っ走ってそのまま深夜を迎えても一夜ぐらい持続し続けるタフさです。

タフでないと、ここぞというときにガス欠してしまいます。
これは本当に痛いです。
ガス欠しないようにするには、こまめに補給するだけでなくあなた自身の器を大きくしていくしかありません。

まさに深夜は切り札です。
多用はできなくとも、現状から猛進できる可能性は充分にあります。

のうのうと寝るばかりが、深夜にできることではありません。
本気な人ほど、深夜に覚醒するものです。

時間帯を変えてみよう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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