真・裸の王様
軽い口は、取り返せません。
どんなに取り返したくても、一度出したものは、たやすく戻せないものです。
深夜の高速道を気持ちよく飛ばしていくのと同じ。
アクセルを踏んでいるうちは、気持ちよくガンガン突っ走れます。
そして、線になっていく景色。
ますます止められない恍惚感。
出せば出すほどハイになる。
ハイになるから、加速する。
それはまさに、脳内麻薬です。
よせばいいのに、気持ちよく舌がまわるものだから、もう止まりません。
リミッターなんか、とうに吹っ飛んでしまいました。
そういうときに限ってオービスがひょっこり顔を出すのです。
落とせないスピード。
慌てるブレーキ。
とっちらかる挙動。
そしてそのまま自爆。
状況が状況だけに、
何をやっても、もう遅いのです。
〜
自分の経験上、止まらない人には口八丁な人が多いです。
イメージだけ提示して「チャッチャッと用意できるでしょ?」と、無茶な要件を提示する顧客。
自分で作るわけでもないのに、安易に「できます」「やれます」と言う営業職。
その根拠のない断言は、いったいどこから出てくるのでしょうか?
いざ、始まれば資金も納期も破綻するのです。
イメージと現実では、本質はとんでもなく異なるものです。
結果、信頼を落とすのみで何ひとつ生み出さないのです。
そのイメージ力のなさは、もはや罪です。
イメージ力が足りない人が増えてしまいました。
もっと正確に言えば、自分に都合の悪いイメージができない人が増えてしまった、です。
最悪な状況も考えずに、ただ自分に都合の良いイメージだけで突っ走ってしまうのです。
そして悲しいことに、同調ばかりで忠告してくれる人がいないのです。
ガンガンいこうぜ。
迷わず進め。
我の願いの通りに進む。
そんなのは策士でもなんでもなくて、ただのやぶれかぶれです。
「裸の王様」の話をご存じですか?
前しか見ていないペーパードライバーではないのです。
飛び出してきそうとか、シフトダウンしないとまずいとか、そんなイメージ力は必要なのです。
いい加減、自分で気づきなさい。
そのイメージ力のなさは、きっと命取りになります。
無駄に資金を失い、無駄に時間を費やし、何ひとついいことなどありません。
クルマなら最悪、死亡事故の当事者になることでしょう。
順風満帆なら、むしろ疑いなさい。
調子のいい時ほど、むしろそれは、どこかが破綻しているからかもしれないのです。
悪い現実ほど、じわじわと水面下で進行するものです。
気づくのが遅いほど、きっとあなたは打つ手すら無くなるでしょう。
その浮わついた心、一度引き締められてはいかがですか?
追記(2011.11.02記)
文体を変更しました。
prev