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#427 / 2005.10.02

ヒーリングコスト

ツーリングコストは、ヒーリングコストです。

旅行をするには、それなりの対価が必要です。
燃料費、通行費、滞在費。
それにくわえて、例えば負傷した時のような「もしも」の時に発生する費用が必要です。

本来、こういったツーリングコストは単なる旅行費としてとらえられがちですが、 これを「癒しの対価」として考えてみると、なかなか興味深いのです。

人は不思議なもので、自分に足りないものは無意識に理解しているのです。
肉やファーストフード中心の食生活をおくっている人は、野菜を食べないとまずいことを無意識のうちに知っています。
時間に追われ仕事をしている人は、一旦どこかで休養をとらないとやばいことを無意識のうちに知っています。
一番足りないものが何かは、脳ではなく体が知っているのです。

その人にとってもっとも効果的な癒しは、その人が一番やりたいことに現れます。
ですから、旅行をする際にツーリングコストを計算してみると、それが如実に現れます。

おなかいっぱい食べたい。
きれいな景色をたくさん見たい。
ひとりでも多くの人にふれあいたい。

ビジネスならともかく、ツーリングにおいてはスピードが最優先にはなりえません。
現地でやりたいことがたくさんあるのなら、夜行してでも急ぎます。
でも行程を楽しみたいなら、行程にこそコストをかけるべきです。

もちろん、全部を求めてもいいのです。
コストをかけないと楽しみきれないのなら、かけられるだけかけてしまってもいいでしょう。
そこまでゴージャスな旅ばかりができるわけではありませんが、やりたいことは挙げておいてください。
それにかけるコストはすべて必要経費であり、あなたのヒーリングコストなのです。

嫌らしいのは、帰ってきてから「あの時、アレもやっておけば良かった」と言う人です。
未練たらしく「あの時」を繰り返すのです。

「あの時」の話は、何においてもタブーです。

人は過去へは戻れません。
あるのは、懐古か再現のみです。

でも再現するのは難しいです。
並大抵のことではできません。

それに引きかえ懐古は楽です。
再現できないからこそ、放言で済まそうとするのです。
よく「あの時」にグチグチこだわる人がいますが、それは再現力すらない人間です。
そんな器の小さい人間になってはいけません。

後悔するくらいなら、多少むりしてでもその時にやってしまいなさい。
これはツーリングの極意であり、人生の極意でもあります。

帰ってきたときに後悔しないこと。
帰ってきたときに楽しい想い出を語れること。

これが、一番の癒しになるのです。

やりたいことをやりきろう。

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