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#419 / 2005.08.07

3つの配り

すべての基本は「3つの配り」にあります。

3つの配りとは、目配り・気配り・心配りを指します。
要するに、次の3つです。

  1. 目配り:注意をゆきとどかせて見て聞いて、それらの1つひとつから本質を見極めること
  2. 気配り:目配りで感じとった本質から、何をしてあげればいいかを配慮すること
  3. 心配り:気配りで感じた配慮を、実際に行動であらわすこと

ところが、これがなかなか難しい。
やろうと思っても行動まではともなえず、ましてや気づくことすらできないままに過ごしてしまうことがあります。

例えば、自動車修理工員さんになった気持ちで考えてみてください。

あるお客さんが、20年物の軽トラを持ち込んできました。
エンジンのかかりが悪くなったということで持ち込んだのです。

たいていの人ならエンジンを修理して終わりです。
もしかしたら替えのパーツが手に入らなくて、修理できずに買い替えを勧めることもあるでしょう。
もちろん依頼された仕事ですから、そこで完了にできるのです。

そこで、もう一歩ふみだすことです。

お客さんが持ち込んだとき、このお客さんがどれだけ軽トラを大事にしているかを、まず見極めてみるのです。
パッと見が20年物で廃車同然でも、よくメンテされていればそれはお客さんが大事にしている証拠です。
もしメンテされていなくても、20年も使っていれば何らかの愛着はあるものです。

そこから本来やるべき修理以外にも、何をしてあげればいいか考えてみることです。

さすがに依頼されていないオーバーホールまですることはできませんが、 タイアの空気圧やライトが点灯するかといった簡単なチェックはできるでしょう。
もしくは、時間はないけど洗車してあげるくらいならできるかもしれません。
そういった配慮をし、できることをしてあげるのです。

しかし現実では、そんな余計な手間はかけるなといわれます。
たくさんのお客さんを前に1人10分ずつ余計に時間をかけたとして、 20人のお客さんが居たとしたら、3時間20分も余計にかけてしまうことになります。
つまりその日の20番目のお客さんは、3時間10分以上待たないと自分の番が来ないことになってしまいます。

何でも自分で抱え込もうとすると、そうなります。
でも、例えばチェックをしてあげるなら、チェック専用のスタッフを用意して任せてしまうという手があります。
また、洗車サービスをしてあげるとしたら、洗車機を使うという手があります。
そうして負荷を分散させればできるのではないかということを考えてみます。

それでできるのなら、やってみましょう。
それがお客さんに対する心配りになるのです。

たまたま修理工員さんの話をしましたが、人間関係はすべてこの「3つの配り」で決まると思うのです。

仕事でもそうだし、友人でもそう。
もちろん家族においてもそうだと思うのです。

頼まれた分だけやろうとするのは、誰でも思うことです。
もちろん相手もそれを望んでいることですから、こなしたところで終わってもいいのです。

しかし、ここでさらにひと手間かけられるかどうかです。

目で気づくことは、誰でもできます。
気持ちでは何をしてあげればいいかも、だいたいわかっています。
しかし、それをあなたは実行に移すことはできますか、という話です。

現実の状況も考慮しなければいけませんが、できることなら、行動で相手に心を伝えたいものです。

誠意を配ろう。

追記(2005.08.07記)

思っただけじゃ、なんにもできてないんだよねぇ。

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