トップ > コラム > コラム No.417
 
トップ > コラム > コラム No.417

#417 / 2005.07.23

0.027kcal

「20代女性が自動車の運転で1分間に消費するカロリーは、たったの0.027kcalです」

ピンと来ないかもしれません。

比較対象として、マクドナルドのハンバーガーをあげます。
このハンバーガー1個で276kcal摂取できます。
つまり、運転で1分間に消費するカロリーの、およそ10,000倍の数値です。

ですから、最初の文を別の表現にすれば、こうなります。
「20代女性が自動車の運転で10,000分間に消費するカロリーは、ハンバーガーたった1個分です」

10,000分、つまり166時間以上続けて運転しないと、ハンバーガー1個分のカロリーすら消費できません。
それくらい、クルマの運転は軽い運動とされています。

ちなみに男性だと、1分間の自動車の運転で0.029kcalの消費です。
この1分間あたりの消費カロリーに運動時間と自分の体重をかけた値が、エネルギー消費量になります。

エネルギー消費量(kcal) = 1分間あたりの消費カロリー × 運動時間(分) × 体重(kg)
(注)この計算式は、20代の場合です。

100kcal消費するためには、体重60kgの20代男性で57.5分、20代女性で61.7分の時間、運転し続けなければなりません。
個体差はあるにせよ、カロリーとは、得やすいですがなかなか消費しにくいものです。

脳は大食漢。

かつて「ドライブ de ダイエット」というタイトルで2回コラムを書きましたが、 あらためて調べてみると、運転とダイエットは結びつかないのではという気になってしまいました。
「ドライブ de ダイエット」「ドライブ de ダイエット2」

でも、ここで気をつけなければいけないのは、運動で消費されるカロリーだけを見てはいけないということです。

運転は認知・判断・操作の繰り返しといわれます。
視界の広い道路ができ、オートマやパワステが進化して、認知・操作は楽になりました。
しかし、判断力を支援してくれるものはそんなにありません。

だからこそ、自分の脳ですべて考えながら走るわけですが、 この脳が、人間の摂取するエネルギーの実に18%を消費するのです。

ということは、運転は、身体より頭を使う運動だといえそうです。
まがりなりにも運動なのですから、運転とダイエットはまったく結びつかないわけではありません。

磨耗する神経。

肉体的より精神的なエネルギー消費が出やすいのは、現代社会の縮図なのかもしれません。

自分の意見やわがままを通そうとしたがる人がいる一方で、大半の人はことを荒立てたくないと考えています。
そうしてみんなが押し黙っていると、騒ぐ人はどんどんつけあがって騒ぎ出すのです。

やるべきときは、やることです。

先日、スターウォーズエピソード3を見てきたのですが、直前に座っていた幼児があまりにうるさかったのです。
彼の母親はなだめたりしているのですが、彼は叫んだり足をばたつかせておさまる気配がまったくありません。
思い切って「申し訳ないけれど、いったん席を外してもらえませんか」と彼の母親に告げました。
彼らが席を外してくれたおかげで気持ちよく見ることができたのですが、 そこで言わなかったらとても不快な気持ちで見続けたことでしょう。

映画館という公共の場で家族という「私」の環境を持ち出してしまう人を例に挙げましたが、 それだけ「公」と「私」の教育なんて廃れてしまっているのが、今の日本なのかもしれません。
だからこそ、精神的に疲れてしまうことが多いのです。

精神的に疲れることは、全部いっぺんにはクリアできません。
でも、1つずつ減らしていけばいいのではないでしょうか?

疲れるタネを、やんわり取り除こう。

追記(2005.07.23記)

ダイエットするなら運転以外の運動をメインにすべきでしょうね。
あと、年端もいかない子供をつれて映画館に来る親には、絶対になりたくないと思いました。
参考:日本治療食研究所Science@Sugar

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

サイト内リンク