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#413 / 2005.06.21

レクサスライク

トヨタが世界におくりだしている高級車ブランド・レクサス。

高級車市場ではメルセデスベンツやBMWと真っ向勝負するブランドです。
トヨタは「21世紀の新しいグローバルプレミアムブランドを目指す」として、 2005年8月にレクサスの国内事業展開を始めることになりました。

ベンツやBMWなど欧州の高級ブランドに比べると歴史の浅いブランドですが、 静粛性に優れ、故障しない品質、洗練されたサービスを提供する高級車として認知されてきました。
その証拠に、米国では最高品質を形容する「レクサスライク(lexuslike)」なる言葉まであるといいます。
これにならってインフィニティ(日産)やアキュラ(ホンダ)も国内展開するかもしれません。

このレクサスが日本国内でも成功するかどうかの話は置いておきまして、 ふと、高級というものについて少し考えてみました。

例えばひと昔前は、単純に金額の高い物が高級でした。
カローラよりはコロナ、コロナよりはクラウン。
金額という数字の大小で価値が決まるのですから、とても分かりやすいです。

「とりあえず高いものを買っておけば間違いない」
こういうセリフを過去、幾度となく聞いたことがあります。

よく考えてみれば、誰もが「金額の高い物=高級」と考えていたから成り立つ価値観だったわけです。
物のあふれている昨今では、「付加価値の高いサービス」が高級になりつつあるようです。

高級の価値観なんて、時代や人の意識で変わってしまう、実に相対的なものです。
そう考えると、大勢の人が高級だと認知しなければ、いくらふるまっても高級にはなりえないのです。

「ベンツ?何それ?」という人の前にベンツを出しても、高級車だとは受け取ってもらえないのです。

別にベンツをバカにするわけではありませんが、 100人中95人が高級だと受け取ったら高級で、 100人中5人しか高級だと思わなかったら、それは高級にはなりえないのではないかと思うのです。

事実、世界的に見て高級車を擁するブランドはメルセデスベンツとBMW以外にも、たくさんあります。
アウディ(独)、キャデラック(米)、ベントレー(英)。
見渡せば高級車を取り扱うメーカーは多いです。
それでも著名人がベンツに乗りたがるのは、ベンツが高級車だと広く認知されているのが一因でしょう。

言いかえれば、「高級」の神通力が通るか通らないかが高級車ブランドにとって必要です。
そうなるくらいにすばらしいサービスや製品を提供して認知度を高め続けることが、 各ブランドの存在意義につながるのです。


これは個人においても言えます。

1人の男として、1人の女として。
1人の仕事人として、1人の学生として。
そして、1人の人間として。

あなたは何でも、やってもらってばかりではありませんか?

相手の提供した物や心づかいに、ただケチをつけていませんか?

ここ1週間のうち、あなたは相手に何度「ありがとう」を言えましたか?

あなたも私も1人の人間ですから、心づかいを受けたことはあるでしょう。
その心づかいに気づかないのは、いけません。
そして、気づきながらふんぞり返ってるのは、もっといけません。

うけた心づかいを、他の誰かにちゃんと提供できていますか?
それができてこそ、あなた個人のブランドになっていくのです。

組織や友人、あるいは家族の枠をとっぱらって、あなた個人は他人にどんな心づかいを提供できていますか?

あなた個人の価値を提供しよう。

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