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#401 / 2005.04.12

冷めガエル

使い古された「ゆでガエル」の話をご存じでしょうか。

ぬるま湯にカエルをいれると気持ちよさそうにしますが、 お湯ごと徐々に熱していくと、水温に慣らされたカエルはいずれ跳躍力を失い、ゆでガエルになるといいます。

要は周囲の環境変化に気づきなさいというお話なのですが、ここからは創作のお話。


お湯に浸かっていたカエル君。
実は、カエル君はおりこうさんでした。

お湯に浸かっていたある時、なんとなく熱くなってきているような気がしたのです。

「はは〜ん、これはもしかしてボクをゆであげる作戦かな?
そんな手にのるもんか。」

居心地のいいお湯の中でしたが、意を決してカエル君は飛び出したのです。

「うりゃ〜」
ぴょーん。
スタッ。

こうしてカエル君は、「カエルゆであげ作戦」の魔の手からのがれることができたのでした。

でも、悲劇はここから始まりました。

身体のあたたまっているカエル君。
風がひんやり気持ちいい。

「今後はゆで上がらないところに入ろうっと。
まだ身体はあたたまってるし、のんびり次を探そうか」

お湯に浸かる快適さを、カエル君は知っていました。
結局、カエル君は次のぬるま湯を探すのでした。

でも、そんなお湯はひとつもなかったのです。

どんなに探しても、どんなに尋ねても、 カエル君の求める「居心地のよい場所」は、結局ありませんでした。

そうこうしているうちに、カエル君は湯冷めしてカゼをひき、肺炎を患ってしまいました。


気づくばかりでは、芸がありません。
その後の行動をどうするかを決めて実行するかが、大事です。

例えば、バックミラー(リアビューミラー)にバイクが映ったとき。
右左折時に走ってくる歩行者の影が見えたとき。
カーラジオで渋滞情報を聞いたとき、などもそうです。

それを承知で突っ込んでいくのですか?

「そんなことは気づいていたよ」なんて言い訳は、結構です。
ステアを握る人ならば、「そうだろうと思って、もう手は打った」といきたいものです。

「ゆでガエル」は恥ずかしいですが、「冷めガエル」はもっと恥ずかしいのです。

気づいたら行動しよう。

追記(2005.04.12記)

かなしいかな。
現実は、見えてない、むしろ見ようともしてないドライバーが多すぎますね。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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