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#396 / 2005.03.12

ミスシフト

たまにギア選択を失敗することがあります。

燃費をあげようとシフトアップしたら、ノッキングさせてしまったとき。
2速レンジであることを忘れて、市街地で無駄に回転数を上げてしまったとき。
シフトアップ時の思わぬミスで、最大トルク回転数をはずしてしまったとき。

こういうとき、私はなるべく声をあげないようにしています。
ミスったと自分でも把握できたからこそ、あえて声をあげないのです。


普通に走るうえでは、シフトミスはささいなミスです。
ところが、ささいなミスをきっかけにグズグズになってしまう人が多い。

ダメになるのは、「あ段」の言葉。

予想もしない事態に陥ると、「あ……」。
驚きを隠せないと、「な……!」。
いきなり切り出されて、納得できないと、「はァ?!」
びっくりすると「わっ!」
そもそも、想定外の事実には「まさか」と声にしてしまいがちです。

このような「あ段」の言葉を発するとき、口の形は「あーん」となります。
すると、噛みしめた上下の奥歯が離れることで、緊張の糸も緩んでしまうのです。

つまり、どんなに集中して緊張を保っていても、 「あ……」の一言で、それまでの良い緊張をぶち壊してしまうことがあります。

緊張は熱しにくく冷めやすいものです。

いったん途切れた緊張をもう一度作るには、相応の時間と集中力が必要になります。
ときには、同じ緊張を作り出せないまま終わってしまうこともあります。
このロスが、とても大きすぎるのです。

グズグズになる人は、実はこれが原因です。

いちいち口にもらすことが、緊張をゆるませ、 また自分の放った言葉でマイナスの自己暗示をかけているのです。

だからこそ、ミスってもあえて声をあげてはいけません。

挽回しようとする意欲を失うだけなら、 黙っているほうがはるかにいいです。

人間ですから、ささいなミスなんていくらでも起こしてしまうものです。
むしろミスをするのが悪いんじゃなくて、いろいろチャレンジしているからこそ、いっぱいミスをするのです。

ミスにもめげず、何度でもチャレンジし続けるために、たかがミスぐらいでいちいち動揺しないことです。

大丈夫。
次はきっと、うまくいきます。

ミスをグッとのみこもう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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