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#387 / 2005.01.09

ダンドリドライブ

世の中は、驚くほどダンドリが悪いです。

例えば会社の1大プロジェクトで、スケジュール遅延や資源調達ミスがおこるのは、当初の計画が大甘だからです。
なんとかできるだろうとスケジュールをひいてみる。
これだけの予算と人員を割り当てればできるだろう、と実行に移す。
しかしいざ始まると、連絡体制が整っていなかったり、責任の所在が不明確で、予定通りにすすまない。
事前調査が足りなすぎて、プロジェクト遂行中なのに調査待ちが発生してしまう。
そしてスケジュール自体も余裕なくひいてしまったものだから、後回しにすることもできない。
そうこうして、当初の予算も人員も確保できずにズルズルと赤字を垂れ流すのです。

内部で勝手に遅延しているだけならまだしも、問題はそれを納期までに納められずにお客様に迷惑をかけることです。
しかもそういう会社ほど、経営陣は「できますよ」などとリップサービスしたがるのです。
現場を知らない経営陣が安請け合いすると、現場はますます作業が増え、納期延長を打診しなければならなくなります。
結果、納入できても、会社としては信頼を失ってしまうのです。

無駄なプロセスが多すぎるのです。
スケジュールが大甘、指揮する人が甘々だと、どんなに実行する人が優秀でも、プロセスに忙殺されてしまいます。
しかもそのプロセスは、当初はしなくても良かったはずの手戻りや待ち、あるいは突如追加されたプロセスだったりします。

会社だけの話ではありません。
個人においても同じです。

ホテルやレンタカーの予約を忘れて旅に出たり、 話を最後まで聞かずにお遣いに出て、戻ったら「これもお願いしたかったのに」なんて言われたりしませんか。

今はケータイがあるから現地で確認すればいいだろう、という人もいます。
しかし、それには前提があります。
あなたが圏内にいて、かつ相手がすぐに受け答えできる状態になければ、意味がないのです。
普通、相手は簡単に繋がるものと思い込んでいます。
だからこそ、現地でパニクってるときに相手に繋がらないと、人間、本当に悲しくなるものです。

経路選択でもそうです。
好奇心の強い人は、この罠に陥りやすいです。
走りながら、あそこに行こう、こっちにも行こうとなると、同じ道を何度も走ったりして非効率です。
移動時間だけでなく、燃料も無駄にしているのです。

プロセスを減らすためには、紙に書き出すことです。

動く前にまず、やることを全部、紙に書き出してみることです。
例えば、ホテルを予約する、預金をおろす、物資を買う、そして小包を郵送すると、4つのやることが挙がったとします。
一瞬これだけみると、4箇所まわらないといけないような気になってきます。

そこで、住みなれた町の風景を思い出してみましょう。
すると郊外のショッピングセンターにATMコーナーが併設されているのを思い出したりします。
郵送は郵便局でもできますが、コンビニでもできることに気がつきます。
予約は、インターネット予約もできますが、電話番号さえ知っていればどこかで止まった時でも対応できます。

すると、行けばいい場所はショッピングセンターとコンビニでいいと分かります。
さらにもし、ショッピングセンターとコンビニが近くにあるのなら、 クルマをショッピングセンターに止めて歩いていけばいいのです。
そうであれば、クルマを走らすのはショッピングセンターに行くまででいいのです。

最初に書き出す時間はありますが、いちいち銀行や郵便局に寄ったりする時間に比べたら、微々たるものです。
今、結果で判断する風潮がありますが、同じ結果なら100の労力より10の労力でできたほうが素晴らしいでしょう?

失う時間は戻りません。
結果オーライではなく、プロセスオーライを目指しましょう。

ムダなプロセスを省こう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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