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#383 / 2004.12.11

ご当地ナンバー

会津、伊豆、仙台、もっと挙げれば下関。

10万台以上登録されている地域で、ナンバープレートにつける新しい地名候補があがりました。
早くて2006年度にお目見えします。
その流れで、今後、新地名はますます増えていくでしょう。

要因の1つとして、マイナーな地名よりメジャーな地名を名のりたいという思惑があります。
確かに、福島・沼津・宮城はどこにあるか知らないけれど、会津・伊豆・仙台ならどこかわかる人は多いでしょう。
もっと例えれば「東京都港区に住んでいます」と言うよりは、「お台場近辺に住んでいます」と言うようなものです。

私のクルマは今、福島ナンバーをつけていますが、 遠出して一番イヤになるのは、「それってどこ?」と聞かれることです。

ニコニコしながらも、「聞く前に地図見てよ」といいたくなるところです。
それでも聞く側に悪気はないのですが、1度や2度ならまだしも、しょっちゅう聞かれるとやっぱり煩わしいのです。
聞かれるたびに説明するバカバカしさと、説明するたびにマイナーなのかとみずから感じてしまう虚しさ。
私自身がそうですから、各地でメジャーな地名をつけたいという気持ちはなんとなくわかるのです。

今、ナンバーに「福」のつく地名は4つもあって、福島、福井、福山、そして福岡とあります。
よくよく考えれば、それだけでも地理的な誤解を受けやすいです。

閑話休題。

相手に何かを伝えるためには、わかりやすい名称と統一されたイメージから提示すると効果的です。

例えばJRを見ると、路線名にニックネームをつけていることがあります。
首都圏では宇都宮線、関西では京都線や神戸線などがそうです。
本当はそれぞれ東北本線、東海道本線というのですが、 東京駅もしくは大阪駅から見たときに、どちら方面にいくのかを路線名にあてているのです。
これは他の地方からきた旅行者にとってはわかりやすく、とてもありがたいことです。

統一イメージも大事です。
例えば、男性マークと女性マークがあれば、私たちはトイレを示すものと認識します。
また、出口に逃げる人が描いてあれば、それが非常口だと認識します。
もしそれらが自分独自に考えたデザインだったら、トイレや非常口だと認識されにくいです。

色にしても同じで、安全を暗示する緑色が青信号、危険や興奮を暗示する赤色が赤信号に割り当てられています。
これは適当に色を決めてあるわけではなくて、そういった統一イメージによるものです。

ひけらかし屋は、三流以下。

やたら難しく伝えようとする人がいます。
逐一、正確に表現しようとして、会話にやたら「かつ」を入れて表現してみたり、 1文が長く主語と述語がやたら離れていたり、 さも識者ヅラして堅苦しい表現を使ってみたりする人がいます。

だいたい共通しているのは、結論をもったいぶって相手をイライラさせていることに気づかない人達です。

「止まれ」の標識は、赤い逆三角形に止まれと書いてあればいいのです。
これがもし、「ここは大きな道路と交差し、かつ信号もないので危険だから一旦停止しなさい」なんてダラダラとあったら、 誰も読まずに通過してしまうでしょう。
「赤い逆三角形に止まれ」から、通常の標識と異なる緊張感と、止まれのメッセージを短時間に伝えているのです。

極論を言えば、グダグダした説明は要らないのです。

結論から伝えよう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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