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#372 / 2004.10.11

ネガティヴァI

自己否定を肯定しましょう。


自己否定は、たいていマイナスイメージで語られます。
後ろ向きに考えるならもっと積極的になれと、多くの人は考えています。
いつまでもクヨクヨしないで前向きに行こう、という考えが今の時代の主流なようです。

私は、自己否定はけっしていけないことではない、と思います。

成長する人ほど自己を否定します。
例えばドライブ1つとっても、今のは道を譲っても良かったのではないか、 今のギアシフトは回転数が微妙にあっていなかったなどと考えているのです。
どんなにうまくなっても常に未熟だと考えるから、自己評価しても絶対に100点満点は出せないのです。

これは、体裁を気にしてわざと過小評価することとは違います。

「本当は95点の出来だけど、謙虚な人だとアピールしたいから70点にしておこう」なんていうのは、 結局、95点の自己評価でよしとする姿勢です。
もちろん95点という自己評価は、自分がそれだけ頑張ったということですからそれはそれで褒められてもいいのです。

自己否定する人は、マイナスの原因にこだわります。

さきの自己評価95点で言えば、マイナス5点はいったい何が原因かと追究するのが自己否定する人です。
そして今回のマイナスは、次に改善しようとする人です。
でもそういう人ほど、次の時には別のところに気づいてダメ出ししてしまうものです。
直してはダメ出し、直してはダメ出しの繰り返しでグルグル回っていくのです。

しかしグルグル回っているようで、実はループではありません。
外に広がる螺旋のようなものです。
だから繰り返すたびに、どんどん中心から離れていきます。
そうして自分の螺旋を大きくしていくのです。

絶対に満点を出さない人生ではありますが、常に成長できる人生とも考えることができます。
そういう意味では、自己否定できる人は、誰よりも成長できる可能性を秘めた人なのです。

ポジティブに否定しよう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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