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#348 / 2004.05.23

コストプラン

アツくなるときほど、冷静に計算してみよう。

誰にでも衝動買いはあります。

今、直感で欲しいと感じた。
これを逃すと、次はいつどこで出会えるか分からない。
思い切って買っちゃおう。

もちろん、直感は大事です。
どんなに高性能なクルマでも、自分が受け付けない類(たぐい)のクルマは受け入れがたいものです。
常日頃の運転でもそうですが、クルマを選ぶ時は自分の直感を信じることも必要です。

しかし、実際にクルマを購入し、それを維持していくには相応の費用がかかります。
今回は、費用面について考えてみましょう。

なお、当サイトでは乗用車に関する基本的な費用計算式のみ示し、 商用車や、低公害車の特例措置については言及しません。(データは2004年5月23日現在)

  • クルマ購入時

    1. 車両本体価格
    2. パーツオプション費用
    3. 自動車取得税(都道府県税)
    4. 自動車税(都道府県税)
    5. 自動車重量税(国税)
    6. 消費税(国税)・地方消費税(都道府県税)
    7. 自動車任意保険
    8. 自賠責保険
  • 維持費

    1. 自動車税(都道府県税)
    2. 軽自動車税(区市町村税)
    3. 燃費
    4. 駐車場代
    5. 有料道路通行費用
    6. メンテナンス費用
    7. 自動車保険費用
  • 車検時

    1. 自動車重量税(国税)

主な費用としては、以上があげられます。

費用名内容・計算方法
車両本体価格 車両購入で基本となる金額。
店頭渡し価格は、商談では意味が無い数字なので無視する。
パーツオプション費用 あればあったで楽しみが増えます。お好みで。
自動車取得税
(都道府県税)
取得時に課せられる税金。道路の整備費用にあてられる。

自動車取得税額(100円未満切捨て)
= 取得価額(1,000円未満切捨て) × 税率
(税率:自家用自動車は0.05、軽自動車は0.03)

※取得価額50万円以下は2008年3月31日まで非課税。
※低公害車は取得時期によって特例措置有り。
自動車税
(都道府県税)
4月1日所有時に課せられる税金。
取得時は、小型乗用車・普通乗用車に適用。月割計算方式。

自動車税額(100円未満切捨て)
= 自動車税(下表参照) × 課税対象月数 ÷ 12

車種 排気量 営業用 自家用
軽4輪 貨物 〜 660cc 3,000 4,000
軽4輪 乗用 〜 660cc 5,500 7,200
乗用車 〜1000cc 7,500 29,500
〜1500cc 8,500 34,500
〜2000cc 9,500 39,500
〜2500cc 13,800 45,000
〜3000cc 15,700 51,000
〜3500cc 17,900 58,000
〜4000cc 20,500 66,500
〜4500cc 23,600 76,500
〜6000cc 27,200 88,000
6000cc超 40,700 111,000
消費税
(国税)
地方消費税
(都道府県税)
商品購入時に、消費税(4%)と地方消費税(1%)があわせて課税される。
消費税額 = 商品代金 × 0.05
自動車重量税
(国税)
車検証の交付や車両番号の指定を受ける人に課税される。
車種(自重) 車検期間3年車検期間2年
軽自動車 13,200 8,800
〜0.5t 18,900 12,600
0.5t超〜1t 37,800 25,200
1t超〜1.5t 56.700 37,800
1.5t超〜2t 75,600 50,400
2t超〜2.5t 94,500 63,000
2.5t超〜3t 113,400 75,600
自動車任意保険 何はともあれ、加入しましょう。
自賠責保険 強制保険。しかし対人賠償のみなのでこの他に自動車任意保険に加入しておきましょう。
保険期間 自家用乗用車軽自動車
1ヶ月 6,090 5,880
3ヶ月 8,000 7,350
12ヶ月 16,560 13,980
13ヶ月 17,480 14,690
24ヶ月 27,630 22,540
25ヶ月 28,530 23,240
36ヶ月 38,390 30,870
37ヶ月 39,260 31,540

必要経費だけで言えば、これだけ課税されるわけです。

参考までに、普通車のトヨタ・ヴィッツと軽自動車のスズキ・アルトで新車取得にかかる費用を計算してみます。

内訳ヴィッツ
1.0F 5door
"L Package"
5MT・FF
アルト
エポ
3AT・4WD
備考
車両本体価格1,010,000 1,015,000ともに税抜価格
自動車取得税53,000 31,900普通車は5%、軽は3%
自動車税24,500 -5月取得時(残10か月分)
自動車重量税37,800 13,200 
消費税56,265 53,005 
合計1,181,565 1,113,105 

くわえて燃費や駐車場代、メンテ代と、黙っていても費用はかかるわけです。

例えば燃費1つ考えるにしても、クルマや油種でさまざまです。
年間に10,000km走行するとして、燃費20km/Lのハイブリッド車と燃費6km/Lのターボ車ではまったくガス代が違います。

ためしに、レギュラー単価105円、ハイオク単価115円で試算してみると、

ハイブリッド車(レギュラー仕様) 年間ガス代
= (10,000km / 20km/L) * \105- = \52,500-

ターボ車(ハイオク仕様) 年間ガス代 =
= (10,000km / 6km/L) * \115- = \191,671-

と、4倍近い費用がかかります。

もうひとつ考えるならば、自動車保険も見逃せません。
リスク細分型などと謳ってはいますが、言い換えれば事故を起こしやすい人からたくさん請求するよ、ということです。
免許取得して日の浅いドライバーや、スピードの出るクルマほど、高いのです。
加入しないのは論外ですが、車両保険は加入しないなど条件を絞って安く契約することは可能です。


クルマで楽しむということは、お金がかかります。
これは道楽なのですから、お金がかかるのは当然なのです。
むしろ、お金がかからない道楽というのは存在しません。

ただし、道楽で生活が破綻してしまっては意味がありません。
道楽を楽しみつつ、かかるコストを抑えていくのも、また必要です。

もしクルマのコストを究極に抑えるのなら、今あるクルマを売り払って、必要時だけレンタカーを借りることです。
つまりは、クルマを持たないわけです。
最近は、そういった論旨の本も出版されています。

しかしそれは、クルマが好きでない人の論理です。

結婚相手と考えると分かりやすいです。
本当に好きだから、高いお金を払ってでも一緒にいたいのです。
これがもし必要な時にお金を払って頼むのだったら、それはただの家政婦さんでしかありません。

ドライブが本当に好きな人、ドレスアップに心血注ぐ人、 そしてなにより自分のクルマが本当に好きな人にとって、 レンタカーがいいなんてのは余計なお世話でしかありません。

自分で満足してお金を払う。
これほど有意義なお金の遣い方はないのです。

好きなことに対価を払おう。

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