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#345 / 2004.05.05

シンプルイズム

複雑さは、罪です。

交通規則や標識には、複雑なものが多すぎます。
「ただし」「やむを得ない場合は」「軽車両は除く」等といった例外に関する表記が多すぎるのです。
それさえなければもっとシンプルで分かりやすいのにね、とさえ思ってしまうのです。

私が一番面食らったのは、時間帯で進行方向が変わる車線です。
朝は都心部へ向かう車線なのに、夕方は郊外に向かう車線だったりして、 仙台に初めてきた時はあやうく車線を間違えそうになりました。
そういうときに限って、車内の時計がズレたりしているのです。

また交通規則とは別に、走り方にも地域差があります。

東北地方内でも、全部が全部のどかというわけではなく、仙台あたりは後先考えず突っ込んできます。
西日本の某都市では、ウィンカーはあげず赤信号でも止まらない走り方をするなどとも聞きます。

時間帯や交通量、あるいは地域に合わせて流動的にシステムを変えていくというのは、理屈としては確かにわかりますが、 他地方からポッと出てきた私が分からなかったように、 万人が分からない複雑さを含めてしまうのはよろしくありません。

そもそも規則自体が複雑な上に、地域によっては規則すら機能していない。
そんな複雑な世界で走らなければいけないのですから、まさにサバイバルです。

閑話休題。

例えば、もっと簡単にしてみたらスッキリすることばかりです。

先ほどの例外表記では、条件がついているからゴチャゴチャしてしまうのです。
そうではなくて、原則だけしかつくらないようにするのです。
そこに例外は、いっさい設けないのです。
「ただし軽車両は除く」「やむを得ない場合は通行可」なんて書かなければ、判断に迷わなくてすむのです。

スッキリさせるために、冗長(じょうちょう)も例外もつくらないことです。

冗長とは、無駄な部分のことです。
無くてもいい見栄っぱりな部分です。

バックアップの意味で持たせておく冗長には意味がありますが、 見栄だけの無意味な冗長など、百害あって一理ありません。
よくいる結婚式のスピーチでやたら長い人こそ、招かれざるVIPなのです。

例外も、必要ありません。

禁煙したいくせに、「最後の一本だけ」
痩せたいくせに、「甘いものは別腹」
整理したいくせに、「これだけは想い出だから」

例外を作ることで、どんどんそこに逃げてしまうのです。
未練だから何とか生かしておきたい。
だから例外が発生するのですが、例外を1つ作るとあれもこれもとなります。
そしてまた複雑になってしまうのです。

そこは未練だけども、あえて断ち切ることです。

見栄をすてて断ち切る勇気を持とう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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