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#342 / 2004.04.17

愛情ドライブ

愛情あふれるドライビングとは、どんな運転でしょうか。

周囲に優しく、 環境に優しく、 そして、同乗者に優しく走るドライビングだと思うのです。

でも「優しく」だけの列挙じゃ、具体的ではありません。
少し掘り下げて考えてみましょう。


周囲に優しくあること。

ドライバーにとっての周囲とは、歩行者、併走する他車、あるいは二輪車にあたります。

例えば、単に歩行者といっても、幼児から老人までさまざまです。
幼児なら突然に飛び出してくることを予想しなければいけませんし、 老人ならほぼ確実にこちらに気づいてくれないだろうことを予想しておくのです。
また、青年の場合は、信号が点滅している横断歩道に突っ込んでくることも予想しておく必要があります。

そういった予想に対してドライバー側がすべきなのは、停止するための行動をとることでしょう。
まず少なくても、アクセルを抜きシフトダウンしたりして、1割減速しておく。
そしてブレーキペダルに足を乗せておいて、いつでも止まれるようにしておくのです。

他車や二輪車に対しても、事前にアクションをとっておくのです。
止まるならハザードや左ウィンカーをあげてしまう。
右左折や車線変更なら、遅くても3秒前にウィンカーで方向を示しておく。
相手に譲る時は、パッシングなり左に寄せたりする。

自分のとる行動を、事前に周囲にアピールすることです。
それもなしの急停止や急ハンドルは、緊急時の事故回避でなければ、自分中心にしか周りを見ていない人なのです。


環境に優しくあること。

単に低燃費運転を心がけることとは限りません。

重いものは積まない。
5分以上の停車ならエンジンを切ってしまう。
近場なら、思い切って徒歩や自転車で行く。

走行時の無駄を抑えていくことだけではなく、駐車時や別手段での移動方法も考えてみることです。


同乗者に優しくあること。

基本は同乗者をビビらせたら負け、です。

加減速の縦Gやコーナリングでの横Gは、なるだけ感じさせない。
同乗者がいる時はレースではないのですから、いかに快適に乗せていけるかがポイントなわけです。

私は加速時こそしっかり飛ばしますが、巡航時や減速時は一定の加速度で進みます。
加速から巡航に移る時と巡航から減速に移る時、アクセルワークにはとても気を遣います。
ガッと踏んだり外したりするのではなく、徐々に踏み、徐々に外していくよう努めています。

また右左折時はどうしても横Gが発生しますが、曲がるラインに合わせて速度を調節していくのです。
例えば緩やかに曲がるところは、あらかじめギアを1段下げる。
また直角に曲がる場合は、ゆっくり曲がる。
目安としては、いつもより速度を1割抑えてから曲がることです。

アクセルワークの繊細さこそ、同乗者の不安を取り除くのです。

また、同乗者への気遣いも大事でしょう。

キツい香水は撤去して、音楽のボリュームは下げて、車内のゴミは片付けておく。
要は、同乗者をたっぷり寝かせてしまえるような空間をつくることです。

その代わり、同乗者には例外なくシートベルトを着けてもらうようお願いします。
万が一、同乗者にケガさせてしまうくらいなら、疎まれることなど大したことではありません。
起こるかもしれない危険への対策を促すことで、未然に被害を抑えられるなら、それも優しさの1つだと思うのです。


周囲、環境、同乗者。
ここで大事なことは、自分に対しての優しくでは無い、ということです。

今の世の中、自分中心で考える人が多いですが、小さすぎます。
まずは相手に対して、何ができるかです。

漫然運転ではダメ。
低燃費車に乗るだけでもダメ
クルマのハードやソフトに頼るだけでもダメです。

自分の運転で相手に優しくできないでしょうか。

これは人生に置き換えて言えば、あなたの行動で他人を幸せにしてみようということです。
そこで初めて、自分へのリターンが生まれてくるのです。

情けは人のためならず。

追記(2004.04.18記)

巡り巡っていつかは自分に返ってくるものです、いいことも悪いことも。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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