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#338 / 2004.03.28

テレマティクス

iラジオ。

見た目は普通のカーラジオ。
しかし、短い言葉で質問や命令をすると、今いる場所の天気予報や近くにある銀行の場所をよどみなく答えていきます。
例えば「ウェザー」と言えば「夕方から冷え込みます。路面凍結に注意しましょう」と、 「ファインド・バンク」と言えば「次の角を左に曲がったところにあります」というようなやり取りができるのです。

モトローラ社は2001年1月、CES(コンシューマ・エレクトロニクス・ショー:ラスベガスで開催)でiラジオを披露しました。
仕組みは、携帯電話を経由してサーバの巨大データベースから情報を自動で提供するというものです。
またインターネットを結んで最新ニュースの読み上げ、Eメールの読み書きもこなすのです。
「ハンドルから手を放さず、道路から目を離さず、耳には世界中の情報を」とモトローラ社の担当は言います。


それから3年。

トヨタ「G-BOOK」や日産「カーウイングス」等、各社からテレマティクスサービスが登場しました。
例えばG-BOOKは、ナビやGPS(Global Positioning System:位置測定システム)としてだけではなく、 スケジュール管理やオペレータによる代行サービスまで行なってくれるサービスです。
カーウイングスも同等のサービスを提供しているようです。

使ったことはないのですが、これがあると確かに便利そうです。
ニュースや天気予報、交通情報はもとより、メールや音楽のダウンロードまでもができるのです。
移動する時ですら、手に入れたい情報を得ることができるということは、オンオフ問わず使えそうです。

かつて技術記として書いたとき、こんな私見を書きました。

> 無線通信の高速化が目前に迫り、走るオフィスへの期待が高まると報じられています。
> まったく同感です。
> が、私は公私混同はできない性分です。
> プライベートで運転しているときまで、オフィスなんてイメージはしたくないです。
> そんな中途半端な気持ちで乗るのなんか嫌です」

でも、その考えは少し変わってきました。

公私混同はできないという点では同じなのですが、 手に入れられる情報にオンオフは無いな、ということです。
要するに、得た情報を仕事のためや遊びのためと区別することはまったく無意味なんじゃないか、ということです。

例えばクルマで走りながら、私達はいろいろ考えています。
私自身で言えば、大きな書店で立ち読みしまくった本の内容だったり、 うまいと評判の有名店で食べたおいしいラーメンだったり、 あるいは過去に綴ったコラムのネタだったりするわけです。

これらはすべてオフの時に考える内容ですが、得た内容がまったく仕事に反映されないわけではありません。
デスク回りの整理法やらお客やパートナーの心理を探りたいとき、 あるいは取引先とのコミュニケーションにおいて話題の引き出しを増やしたい、なんてことがあったりするわけです。
オンオフ関係なしにいろいろ情報を得ることで、結果として、自分の身を助けるものです。
もちろん逆もあるわけで、仕事の時ほどオフで遊びたい項目がどんどんひらめいていくのです。

だったら、情報に対して貪欲になりましょう。

食べ物と同じで、食わず嫌いでハナから拒否するより、とりあえずすべて拾い集めてみるのです。
そして、自分の中で取捨選択してみようということです。

もちろんお腹に当たることもあります。
でも当たることを逃げたら、体験する機会もみずから失っていることになるのです。

当たった時は、勉強代や免疫強化と考えることです。
人間は結構頑丈なもので、1度や2度当たったくらいでは死んだりしないものです。

とりあえずいろいろ飲み込んでみて、いろいろ当たってみましょう。
すると、本当に必要な情報が見えてくるのです。
この域までくると、絶対に当たるからまずいということが分かってくるので、 結果としてうまくいく確率が上がるわけです。

つまりは、情報の精度を上げるために、いろんな情報を手に入れてみよう、ということです。

情報をつかみ取ろう。

追記(2004.03.28記)

2001.05.02に技術論としてアップしたテキストを修正しました。
でもよく考えたら、ケータイ1台あれば、わざわざテレマティクスを導入する必要も無いのでは……?
ま、ロードサービスやらマイカー位置情報取得サービスを受けたいんであれば、導入する価値は有りなのかもね。
(参考資料:2001年4月24日 朝日新聞モバイル新世紀特集4月7号)

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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