トップ > コラム > コラム No.335
 
トップ > コラム > コラム No.335

#335 / 2004.03.13

W8エンジン

エンジン形状は、シリンダの配置位置で、L(直列)型、V(V字)型、フラット(水平対向)型の3種、 そしてロータリー型に分類されます。このうち世界の主流はL型エンジンです。
この記号のあとに気筒数がつきます。直列4気筒ならL4、V型6気筒ならV6、というようにです。
ちなみにロータリーエンジンには気筒はありません。

そして、5つ目のエンジン形状が生み出されました。
W型です。フォルクスワーゲン(以下VW)・ニューパサートに搭載されてデビューしました。
W型エンジンはVW会長・フェルディナントピエヒ氏が考案したエンジンです。
V型4気筒エンジンをさらにV字型に組み合わせた形状をしています。

エンジン形式 長所・短所 一般的な搭載車
L型 ○一般的でチューンしやすい
×気筒数が増えると長大に
軽自動車〜中排気量車
V型 ○気筒数を増やしつつ長さを抑えた
×L型より精密で高価
高級車、大排気量車
フラット型
(水平対向型)
○V型の亜種、低重心&コンパクト
×気筒自体の長さに制約
ポルシェ、富士重工車
ロータリー型 ○コンパクトかつパワーロスが少ない
×高燃費
マツダRX-7
W型 ○V型よりさらに全長が短い
×詳細はまだ未知数
VWパサート

形状にさまざまな形があるのは、各々メリット、デメリットがあるからです。

どうやらVWは、前輪駆動ベースの4WDで高級車が造りたかったらしく、 ボンネット内にエンジン縦置きで収めるためには、L型では入らない。V型でもまだ長い。
ということでW型に踏み切ったそうです。また本国ドイツでは、難しい機構だと好まれるという気質もあるといいます。

ボンネットを短くすることで、運動性能を上げることに寄与するのです。
最近の国産車で言えば、日産スカイラインもL型からV型にシフトしました。

そして、パサートにはW型が積まれました。
実際、W型は全長の短いエンジンで、12気筒で比べたときW12はV12の76.2%の長さで収まってしまったといいます。

さらに短く、さらに多気筒になったのです。
高級車はもっと進化するでしょう。

コンパクトに詰めてみよう。

追記(2004.03.13記)

2001.12.04に技術論としてアップしたテキストを修正しました。
参考資料:MOTOR MAGAZINE誌 2002年1月号(モーターマガジン社)

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

サイト内リンク