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#291 / 2003.09.08

限界速度

限界を知りましょう

どう頑張っても無理。
頑張ってはいけないときがあります。

一般的に、速度をあげると走りの難易度が上がります。

例えば、峠のワインディングを走ってみます。
1つのコーナーを60km/hで曲がった時と65km/hで曲がったときでは、明らかにクルマの挙動が変わるのです。
もちろんコーナーの曲率によって、速度は変わります。

より速くなるほど、G(重力)のかかるアウト側に、車体が沈みます。
徐々にフロントタイアから、スキール音が聞こえてくるのです。
そしてクルマは、アウトに膨らんでいきます。

どんなに頑張っても限界は限界であり、それ以上は危険なのです。
安全マージン(空間)がとれなくなれば、対向車やガードレールと激しくキスしてしまうのは想像に難くありません。
衝突ならまだしも、崖下に落下するコースだったら、命はないでしょう。

あらかじめ、速度を落としておくしかないのです。

コーナリングで減速すればいいと言う人もいるでしょうが、コーナリング中にブレーキを踏むのは挙動を乱す原因となるのでNGです。
別にサーキットや峠道に限りません。
普通の市街地でも同じことです。

タイアのグリップ力は、タテ方向とヨコ方向に振り分けられます。
タテ方向は加減速に、ヨコ方向はコーナリングにグリップ力が使われます。
つまり、「タイアのグリップ力 = タテ方向のグリップ力 + ヨコ方向のグリップ力」です。

もしコーナリング中にブレーキを踏んでしまうと、ヨコ方向に必要なグリップがタテ方向に奪われてしまいます。
コーナリング中にブレーキを踏んでしまうと曲がらないのは、そのせいです。
ゆえに、コーナリング中にブレーキを踏むのはNGなのです。

臆病だと言われてもかまわないから、限界を認めましょう。

無理を無理と認めることも、大事なことです。
むしろ、無理を早期に見抜けないようでは、身を滅ぼすことになるでしょう。

無謀よりも引き下がることの勇気に、人は賞賛するものです。

あえて引き下がろう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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