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#282 / 2003.07.26

黒いクーペ

「このまま言えずに、帰れない」

何度、君を乗せて駆け抜けたことだろう。

いくら距離を伸ばしても、ちっとも前へは進みやしない。

黒いクーペで駆け抜けた、あの夏の日。


言葉にできないのは、愛情がないからではありません。
今の関係が壊れそうな気がすればこそ、です。

何も言わずに隣にいてくれるだけでも、充分なのです。


あれから10年。

黒いクーペは、もう手放した。

今じゃ、フツーのミニバンに乗っているけれど、

助手席は、変わらず今でも、君の指定席。

変わったのは、クルマと君の苗字だけ。

想い出は、クルマとともに。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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