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#279 / 2003.07.13

そこにとどまれ

甘い期待は、持たないことです。

きっちり止まっていたくせに、信号が青になりそうになると、徐々に詰めてくる後続車がいます。
傾向としては、なぜかオヤジの運転するミニバンに多いようです。
次いで多いのは、中型以上のセダン。

青信号を見越したつもりでしょうが、こちらも前にクルマが停止している以上、前へは進めません。
仮に、自分が信号待ちの一番前だったとしても、煽られたからといって前へは進まないです。

そこにとどまれ。

信号待ちといえば、前の車のブレーキランプだけしか見ていないドライバーもたくさんいます。
直前の車のブレーキランプが消えた瞬間、ブレーキペダルから足を離すのです。

95%以上のAT車普及率が、「ブレーキランプが消える=即発進」という誤った認識を広めているかのようです。
クリープできるAT車と異なり、MT車は発進時に一瞬ニュートラル状態になります。
つまり、一旦ブレーキランプが消えてから発進するまでに、若干のタイムラグが起こります。

結果、進みかけの後続車が、また止まってしまうことになります。

そこにとどまれ。


どちらのケースも、その様子は自車のミラーで終始見えています。
なんだか、「動かなかったお前のせいで、また止まっちゃったじゃないか」とでも言わんばかりです。
後続車にそのつもりが無くとも、前にいるドライバーにはそう感じられるのです。

詰めるドライバーには、「きっと進むだろう」という甘い期待が根底にあります。
そしてその甘い期待が裏切られたとき、ひどく憤るドライバーがいます。

ずいぶんと自己中心的です。

期待するのは、構いません。
問題なのは、期待通りいかないことで激しく感情をぶつける人です。
結局、主観ばかりが先立って感情任せになってしまう人間は、自己中心的であり、死ぬまでお子様なのです。

運転に限りません。
私生活に目を向ければ、どこにでも主観優先な自己中心的人間が多いことか分かります。

  1. こんなに尽くしている「のに」、振り向いてくれない。
  2. 今日、あの人の態度が冷たかった。信じてた「のに」!
  3. 自分がAさんとBさんをグループにいれてやった。な「のに」別のグループにも顔を出し始めた!

上の例だと、こういうふうにも取れます。

  1. 「親切な人」だと、評価されたがっている人。
  2. ナルシストで、思い込みが激しすぎる人。
  3. 仕切りたがり屋。自分がコミュニティの中心に居ないと気がすまない人。

出てくる言葉は、「のに」ばかり。
はたから見れば、自己満足がしたいだけじゃないか、とも取れます。

期待と実態は、別物なのです。
そのギャップにいちいち目くじらを立てているから、まだまだお子様なのです。

期待通りに進むことなんか、そうそうありえません。
何かしらアクシデントはあるはずです。
これくらいの、余裕は欲しいものです。

期待通りいかない時ほど、あなたの真価が試されるのです。

真価を鍛えるために、踏みとどまろう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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