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#26 / 2001.07.02

平均移動時間

高速道には赤信号はありません。
常識ですね。

そして、時間を求める計算式は「時間=距離÷速さ」ですね。
これは、数学の授業で習いました。

さて、突然ですが問題です。

(問題)次の問いに答えよ
「タロー君は車でいろんなところへ遊びに行きました。
タロー君の車は時速100km/hで移動できます。
タロー君は、すべて高速道路を使いました。
さあ、タロー君が移動した時間は何分でしょうか?」

  1. 仙台から福島へ(80km)
  2. 仙台から郡山へ(120km)
  3. 仙台から宇都宮へ(250km)

数学の授業ではこう教えるはずです。

  1. 80(km)÷100(km/h)=0.8(h)=48(分)
  2. 120(km)÷100(km/h)=1.2(h)=72(分)
  3. 250(km)÷100(km/h)=2.5(h)=150(分)

これが正解です。

しかしこの数値、現実的ではありません。
人間は疲れる動物です。機械ではありません。

まず等速運動は続きません。
そしてSAやPAで休憩します。
追越しで速度を加減したりもするでしょう。
だから実際の平均速度は思ったほど高くありません。

「概算を出すときは過小評価せよ」
何かを始めようとするときは、すべてこの鉄則です。

100km先の街まで、100km/hで移動できるから、だいたい1時間ぐらいだろう。
同業者不在のまったく新しい商売だから、これくらいの儲けは堅いだろう。
この調子の勉強法なら、志望先に入れるだろう。

概算自体が悪いと言っているのではありません。
概算に不調時の要素がまったく入っていないことが悪いのです。
私は商売事や勉強については詳しくありませんが、平均移動時間の概算を求めるのは得意です。

平均移動時間算出のコツは、3割引です。
つまり、平均速度は最高速の約3割引で計算すればいいのです。
とくに長距離になると、この傾向にあるようです。

1.仙台〜福島を例にとると、100km/hの高速道では1.1時間、 60km/hの一般国道では約2時間になります。
実際に高速を使うと、休憩することなく移動できるので1時間はかかりません。
ただし、一般国道ではやはり2時間コースです。
あくまでも概算算出なので、概算より速ければ「嬉しい誤算」なのです。

以下、同様に概算を求めてみると
2.仙台〜郡山、高速道1.7時間、一般道3時間
3.仙台〜宇都宮、高速道3.5時間、一般道6時間
となりますが、実測値もだいたいこのような結果になります。

ずっと絶好調は続きません。
甘い概算をしていませんか。

見せ掛けの数字にだまされないようにしよう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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