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#254 / 2003.04.13

減量志向

峠道やジムカーナで最速と謳われるクルマは、必ずしも大排気量車とは限りません。
軽さを身上とした小型車が、ハイパワー車をカモっていたりします。

なかには内装や快適装備までも剥がして、競技車両と化したクルマもあります。

軽さは、クルマにメリットをもたらします。
加速性能や燃費向上もそうですが、小さな力でも身軽に動けることが大きいです。

でも、軽さには限度があります。
どんなに軽量化しても、ヤワな骨格にしてしまってはいけません。

例えば、クーペの屋根をとればオープンカー風になって軽くなるでしょう。
しかしこれを本当にやると、ボディ剛性が落ちます。
剛性の弱いクルマは、走りつづけるうちに歪みます。
聞いた話ですが、とあるFRクーペで思いっきり攻めたら「ミシッ」という歪み音が出て怖かったそうです。

おとなしく走っていても、「低剛性」爆弾を抱えていれば、いつ破綻するかわかりません。
基本骨格を良くして、走りもボディも、美しく保ちたいものです。


さて、ここからは我々、人間の話をしましょう。
アミノサプリメント飲料がよく売れている現代、なんでもかんでも軽ければ良いわけではありません。

人間の重量と言えば、体重です。
一般的に体重の原因は肥満であると思われていますが、これは間違いです。

同じ量であれば、重さは脂肪より筋肉のほうが重いのです。

脂肪は、実は軽いのです。
比重で言えば、脂肪は0.9、対して筋肉は1.1。
したがって、同じ量であれば筋肉のほうが重いのです。

これは、軽いイコール脂肪が少ないとは限らない、ということを意味しています。
逆にいえば、重いから脂肪があるとも限らない、わけです。

アスリートでもなく普通に生きている以上、2割程度の体脂肪率は必要です。
なぜなら、体脂肪はエネルギー源だからです。
体温や内臓を保つのも、体脂肪があればこそです。

ただし体脂肪をつけすぎると、糖尿病や高血圧の原因になります。
健康を保つために、ダイエットするのはむしろ必要だと思います。
これは、男にも言えることです。

でも、「綺麗になりたいからたくさんダイエットする」のは違います。
太っていなくても、必死にダイエットする女の子がいます。
お世辞でもなんでもなく純粋に普通体型だと思うのに、当人は体重を減らすことに執心しています。

もはや、病気です。
体重計をみて自己満足したところで、自身が不健康になっていくのが、私にはどうにも分かりません。

男の立場で考えてみてください。
自分の恋人が痩せつつ不健康になっていったら、痩せることを喜ぶか、不健康さに心配するか。
そうなったとき、あなたが痩せて喜ぶ男は、まずいません。
もしいたら、恋人すら気遣えない男なので、見切ってかまわないでしょう。

もしうまくいって結婚したとしても、家族の健康をつかさどるであろう妻が不健康では、洒落になりません。

痩せすぎは、捨てられます。

触覚や繋がりで生きる女とは異なり、視覚で生きる男は、自分にはない「柔らかなボディライン」に惹かれます。
でも、栄養不足で、ガリガリで、少年みたいな身体。
女が強くなったと誇張される現代、「薄幸の美少女」なんて、世の男は誰も信じていません。

確かに太っている子よりは、付き合える確率は高いと思います。
でも男のほとんどは、抱きたいとは思わないでしょう。
だから、捨てられるのです。

身軽さも大事ですが、剛性はもっと大事なのです。

高剛性ボディになろう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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