トップ > コラム > コラム No.245
 
トップ > コラム > コラム No.245

#245 / 2003.03.04

3直線イマジネーション

問 次の6つの点を、3本の直線で一筆書きに書いて結びなさい。

 ・  
・ ・ 
・ ・ 
 ・  

できない?
どうしても、6角形ができちゃうって?

上の6つの点は、6角形を構成する点に見えてしまいます。
すると、なんとなく6角形がそこにあるかのように見えてしまうものです。

3本の直線で一筆書きをするには、3つの*を頂点にした3角形にすればいいだけです。

*   
 ・  
・ ・ 
   *
・ ・ 
 ・  
*   

6角形のワクだと「思い込んで」しまうと、6角形かW字型のような一筆書きしか書けません。

ここで必要なのは、想像力です。
「これは○○だから」と決め付けてしまうことで、思考停止してしまうことに気をつけなければなりません。

運転技術にも想像力が必要です。
むしろ、想像力が豊かであれば運転もうまくなるものです。

想像力が止まってしまうと、こうなります。

普段走りなれているから、事故らないだろう。
こちらが青信号だから、進むことができるだろう。
狭い道でのすれ違いは、こちらが止まれば避けていってくれるだろう。

こういうのは「勝手な思い込み」であるだけで、1秒後の事態が想像できていません。

急な飛び出しに、ヒヤッとしたことはありませんか?
青信号に入ろうとしたら、救急車が横切ろうとしたことはありませんか?
すれ違う対向車にびっくりして、その場で立ちすくんだことはありませんか?

運転中にヒヤッとしてしまうのは、脳が思考停止してしまっているよという無意識のサインです。

島国日本に約1億3千万人。
当たり前ですが、自分以外のみんなも動いているのです。
狭い中でぶつからないように動くためには、想像力をフル稼働して危険に近づかないことが大事です。
「ぶつけないでね」なんて薄甘い考えで動くことは、思考停止を自認しているのとまったく同じです。

思考停止しないためには、想像力を鍛えましょう。

言葉も大事ですが、想像力はもっと大事です。
こうすればこうなるかもしれない、という想像力です。

誰もいないから、ちょっとくらいの悪口なら。
影響の少ないトラブルだから、上司に報告しなくても。
ヤバイけど、咎められないから。

他者の存在を忘れ自分本位に解釈することで、どんどん思考停止に陥ります。
運転中は、プライベート(私的)な車内にこそ居れど、パブリック(公)な社会に居ることを忘れてはいけません。

「勝手な思い込み」で進めば、衝突が起きます。
でも、ちょっと想像力を働かせれば、無用な衝突は避けられるものです。

つまり、人間関係の話だということです。

袖擦りあうも多生の縁。

サイト内リンク