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#235 / 2003.01.21

想い出のハイカ

仙台〜宇都宮間を毎週走っていた時期が、1年3ヶ月ありました。

夜走ったり、裏街道を走ったり、タイムアタックで走ったり、それはもういろいろ走りました。

けっこう高速を使うこともありました。

走る楽しみだけでなく、時間を最優先しなければいけない時もあるからです。

そんな経緯で、ハイウェイカードをちょくちょく買っていました。

どうせ買うからにはどーんと買ってしまえと、50,000円のカードをよく買ったものです。

給料が入ったりした日には、コンビニで50,000円分のハイカをくださいと買うのです。

そしたら店員さんが驚くのです。珍しい客が来た、という感じで。

どうやって発行するんですかなんて、先輩店員さんに聞いたりするのです。

買った50,000円のハイカで、58,500円分使い切りました。

8,500円分のプレミア分は、お金がない時代には大きいですね。

仙台〜東京まで走っても、お釣りがきます。

そんな感じで、いままでに4枚近く買いました。

たかがカードに、20万円。

でも、時間と想い出を得ました。

馬鹿みたいに、走ることに金を費やしたり。

料金所のオジさんに抜け道を教えてもらったり。

それが安いか高いかは、私自身が決めることです。


宇都宮紀行もしなくなって、ずいぶん久しいです。

また折を見て、みちのく路を走りたいと考えています。

再びハイカを買おうかと考えていた矢先、新聞に載っている記事の見出しにこう書いてありました。

「偽造相次ぐハイカ5万、3万円券販売・使用中止へ」

国土交通相がETC普及を名目に、ハイカ廃止を打ち出した。と、書かれてありました。


またひとつ、想い出がなくなってしまいました。


割引率は、ハイカもETCも同額。

本音を言えば、どうせろくに使いもしないETCなんか、買う気もつける気もしないのです。

でも単に値段の問題ではないのです。

誰ともやりとりせずただ目的地に向かうだけなんて、つまらないものはないでしょう。

むしろ、カード1枚にすら感情移入したいのです。


人を介すれば、旅は楽しいものになります。

しかし、人を介さない旅に、いったい何の意味があるのでしょうか?

コミュニケーション媒体にも、感情移入してみよう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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