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#228 / 2003.01.04

明るい闇

私は今、ある手術を受けようと考えています。
白内障の手術です。

白内障とは、眼の水晶体(レンズ)が濁る病気です。
普通は、老化に伴って発症します。
しかしアトピー性皮膚炎持ちの子供だった私の場合は、眼を良くこすっていたのが原因です。
レンズが濁っているので、光が網膜で像をはっきり結んでいない状態です。
見ている対象のピントが合わないのです。

両眼とも白内障ですが、とくに左眼が悪化している状態です。

レンズが濁れば視界が変わります。
私の見ている視界は、右眼はそこそこはっきり見えるのに、左眼は極度にかすんで見えています。
左眼にどぎつい曇りガラスが入っているかのようです。
ただし、レンズが濁っているだけなので、出血や痛みはまったくありません。

左右のアンバランスな視界の上に、朝日や晴天の日中にはやたら眩しく感じられています。
夜は逆に、眩しく感じる日光が無いのではっきり見えます。
それでも対向車のヘッドライトは、刺すように眩しいです。

今のところ、日中でも運転席の上にある日よけを起こして運転しています。
先日、かかりつけの病院の眼科医さんに専門の先生を紹介していただいたので、行ってこようと思います。

病気になって、初めて分かることがあるものです。
白内障になって、分かったことが1つあります。
「視界には映っても、明るすぎて直視できなければ闇と同じ」ということです。

さて。

眩しい視界ではありませんが、受け手が困るほどの効果というのは、本当に困るものです。

選挙期間中の、やたらうるさい街宣車。
一般道のどうでもいいところについている、やたら多い規制標識。
なぜか免許更新時に必ず購入しなければいけない、交通の教則本。

それは善意か、演出か。
善意だとしたら、相手の立場を考えるとあまり強くも言えません。

過剰すぎるのは、反発も招きやすいので逆効果になりがちです。

そこまで過剰でなくても良いのでは、という光景もあるということです。
過剰すぎて相手を混乱させたり苛つかせたりしてしまうくらいなら、むしろ簡素にして欲しいこともあります。

昔の人は言いました。
過ぎたるは及ばざるが如し、とはよく言ったものです。
やりすぎは、やらないよりもよろしくない、ということです。

限度を知ろう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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