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#226 / 2002.12.25

罠デザイン

もの作りを考えてみます。

黎明期は、まず技術ありきで製品が造られます。

初めて携帯電話を見たとき、それは電話帳のようなラジカセに見えました。
昔のテレビやコンピュータは、大きな箱型で、居間の片隅に大きく陣取っていました。
実家にあったテレビには、ガチャガチャまわすつまみがあって、UHF/VHFなんて切替えもありました。
そして自動車は、70年代頃まで丸目で角張ったボディラインが主流でした。

普及期になると、今度はデザインが進化します。

いかにカッコよく見せるのか。
中身うんぬんより、まずは見栄えで勝負、となります。
でも、奇をてらったり、製作者の自己満足で終わってしまうパッケージデザインに陥りがちです。

デザインする側だと、魅了するデザインにしたいと思うのが人情。
ここに、罠があります。
ユーザーは「スタイルは近未来的なのに、中身は使いにくい」では、やっぱり踏みとどまってしまうのです。

中身とは、人に触れる部分です。
クルマでいうところの、ステアやメーター、ボタン、それからスイッチ類です。
デザインが良くてもなんとなく使いにくいのは、やっぱり今1つに感じてしまいます。

しかし現在、「ユーザビリティ」という言葉が広まってきました。
使用者の使い勝手ということです。
例えば大き目のハザードボタンや、出っ張りのついたボタンです。
また、ゴチャゴチャした小さなボタンは、少なくなっていくでしょう。

極めていくと、シンプルに回帰します。

人間も同じです。
初めは遮二無二つきすすんで、ちょっと大人びてカッコつけてみたりするけれど、 突き詰めるとシンプル路線が一番、になるものです。
華美も美しいけど、シンプルもまた美しいものです。

シンプルにいこう。

追記(2002.12.25記)

私もこんなやってWebサイトを開いています。
まぁ、デザインが良くて、ユーザビリティも良くても、中身がなくっちゃ意味ないよね。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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