トップ > コラム > コラム No.217
 
トップ > コラム > コラム No.217

#217 / 2002.12.03

p r i v a c y ?

みんな黒いです。

一時期はやった、女子高生の顔ではありません。
クルマのプライバシーガラスです。

見聞きした話ですが、プライバシーガラスにはフィルムを貼るタイプとスモークガラス、この2種類があるようです。

ウィンドウフィルムは、いくつかの濃度から選べ、かつ大抵の車種でも施工できます。
しかし剥がれないようにするため、ワイパーや窓の開閉機能が使えないように配線を外します。
また貼り付け時に、気泡が入らないよう慎重に作業しなければなりません。

対してスモークガラスは、フィルムと違い、ガラス原料自体に色がついています。
メーカーも人気を後押しするかのように、新車購入時に標準装備もしくはオプション選択できる販売をしています。

過去に購入したクルマだとフィルムがいいのでしょうが、新車を購入する場合はスモークガラスがお勧めです。
フィルム剥がれや傷つき、またフィルム貼り付け時の手間や貼り付け施工依頼した時の工賃を、 気にしなくていいからです。

プライバシーガラスにすることで遮光効果とエアコン効率向上が望めますが、 一番の理由はおそらく「カッコいいから」です。

プライバシーガラス人気とメーカーの販売戦略もあって、Bピラー後方が黒いクルマが主流になってきました。
Bピラーとは、運転席と助手席のシートベルトがついた柱の部分です。
なぜBピラーより後ろかといったら、前の部分に貼ったら、法令違反で警察に捕まるからです。
全部黒かったら、運転しづらくて仕方ありません。

さて。

プライバシーガラスについては、賛否両論わかれます。
遮光効果とエアコン効率もありますが、同時に視界をさえぎる壁ともなりえるのです。
晴れた日中など、車内からは意外とハッキリ見えますが、車外からだとあまり見えにくい。
だからこそプライバシーでもあるのですが、そうなると前に位置するクルマのウィンドウ越しに情報を集められません。

また相手のサインが見えないということもあります。
譲ろうとしているのか、こちらに気づいているのか。
どんなに社会が発展しても、相手の気配が感じられないとすこぶる不安になるのが、人間というものです。
コミュニケーションがとりたいのです。

そういうこともあって、根強い反対意見もあります。
ただし、夏場などはメリットになることも多く、一概に賛否を言えません。
それでも、あまり過度なプライバシーガラスにするのは考え物です。


コミュニケーションに関して言えば、プライバシーガラスは腕組みと同じです。
よく腕組みをする人を見かけます。

心理学で言えば、腕組みは「思考中」ではなく「拒否・拒絶」を意味します。
相手から干渉されたくない、ということです。

腕組みするのは、自分の殻にこもりたい意識の現われかもしれません。
そのくせ、相手のことはやたら知りたがる人がいます。

とにかく殻にこもりたい。
プライバシーの名のもとに。
だから、相手は拒絶しよう。
でも、あなたのことは知りたい。

ちょっと待ってください。
自分はプライバシーに守られていたいけど相手のことは全部知りたい、というのはただの傲慢です。

例えば、フルスモークのクルマが近づいたら、あなたは平気ですか?
「あの人はフルスモークだけど、もしかしたら人格が好さそう」とは、なかなか思えません。
私なら、即、逃げます。それも全速力で。

そういうものです。
自分を開こうとしないで、相手に開けと言うのは筋違いです。

プライバシーとは、すなわち拒絶です。
相手が近づこうとしても、あなたは腕組みで拒絶していませんか。

「近づいて拒絶されるなら、近づかないようにしよう」
大抵の人間は、こう考えてしまいます。

相手を避けるのは簡単ですが、避けられた相手は2度とあなたに近づきません。

誰も近づかないし友達もいない、と嘆いている方へ。
まず、あなたが遠ざけていませんか。

腕組みをやめよう。

追記(2002.12.03記)

プライバシーガラス賛否で言えば、私は反対に近いです。
私のクルマは、プライバシーガラス仕様にしていません。
後続車の壁になりたくないし、私自身も手でサインを挙げるので、伝わらないと寂しいから。
また、夏場などは窓をガンガン開けて走るのでフィルムは貼りたくありません。
そういう意味で、何も手を加えていません。
走り優先に考えてしまうので、私にはプライバシーガラスは必要ないです。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

サイト内リンク