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#209 / 2002.11.13

心ワズラバ

いつのころからか、「現代病」なる言葉を耳にするようになりました。
摂食障害、味覚障害、勃起障害。

原因としては、とにもかくにも現代生活のストレスだと言われています。
また「症」とつく症状でも、現代病というカテゴリーに括られているようです。

最近は、ドラマのテーマにも取り上げられることが多くなりました。
過食と嘔吐を繰り返す過食症を演じる女優さんも、最近では増えてきたようです。

ここで少し、現代病をおさらいしておきましょう。

症名 症状 原因 処方
摂食障害 食べることが意思で制御できない 受験
家庭や職場での人間関係
孤独や不安感の解消
味覚障害 甘みが分からない
味が薄く感じる
味蕾(みらい)の新陳代謝停滞(亜鉛不足)
偏食(魚介類摂取不足)
亜鉛摂取
 (魚介類、海藻、豆類)
勃起障害 勃たなくなっちゃう (^^)/ ストレス
血管障害
糖尿病
治療薬の副作用
原因にあわせて処方
貧血 赤血球不足
立ちくらみ
息切れ
鉄分不足
偏食や無理な食事制限
鉄分摂取(レバー、イワシ)
パニック障害 突然の不安感
心臓の拍動感
めまい(1回20分程度、再発しやすくなる)
(未解明の部分が多い) 薬物療法(抗不安薬、抗うつ薬)
治療により制御できる症状
慢性頭痛 頻繁に締めつけられる頭痛
肩や首の凝りも併発
精神的・肉体的ストレスによる。
頭部の筋肉がおこす異常緊張
ストレスの解消
マッサージ
仮面うつ病 身体的不調
 (頭痛、めまい、足の痺れなど個人差)
感受性やストレスへの抗力 抗うつ薬(3〜6ヶ月服用)
生活習慣病 糖尿病
十二指腸潰瘍
高血圧
骨粗鬆症
肥満
食生活の乱れ
運動不足
ストレス
食生活の習慣づけ
 (幼児期から!)

他にも様々あります。

とにもかくにも、ストレスに起因しています。
心が乱れると、人間は体調までも狂ってしまうものです。

まさにドライビングと一緒で、ちょっとしたイライラや不安感がクルマの挙動にも現れます。

とりあえず、心が乱れているなと感じたら、まずは深呼吸です。
ただ呼吸をするのではなく、5つ数えながら息を吸い、5つ数えながら息を吐くといいです。

5つ吸って5つ吐く。
息が続くのなら、もう少し長くてもいいです。

こうすると、ちょっとしたストレスは吐き出せます。

深呼吸で、ストレスを吐き出そう。


とりあえず、ここまでは表の考えです。
でも、人間とは、裏もある生きものなのです。

だから、こういう風に考えることもできるのです。


現代病?

よく現代社会生活のストレスによるものだとか、マイナスイオンが足りないだとか叫ばれていますね。
現代社会はこんなに病んでいるから現代病が多発しているのだ、という論旨です。

でも、ものすごいご都合主義ではないですか?

なんでもかんでも現代病にしてしまえばいいや、という風潮にも見えるのです。
携帯電話症候群とか無気力症とか、漢字で羅列しちゃうと小難しいイメージがします。
だけど、ただの電話中毒者と座り込みしている子供達でしょう?
自分の恥ずかしさに気がつかない人など、かまうまでもありません。

もしかしたらかまって欲しいのかもしれませんが、だったら違うアピールをしてもらいたいものです。
迷惑をかけている意識のない人や、座り込んでみずから動こうとしない人に、誰が救いの手を差し伸べるのでしょうか?
変わらなければいけないことを、まず、自分で気づくことからではないでしょうか。

それをまた、無言の抵抗だとか何とか後押しするマスゴミがいます。
偉そうに、若者文化評論家なんて胡散臭い肩書きをかざす老人達を、ブラウン管いっぱいのアップで映してみたりして。
そして「これは、若者達の声にならない反抗かもしれない」とかなんとかしたり顔でぬかしたりするのです。
そこまでして、子供達を調子づかせてどうするのでしょう?
そもそも評論家なんて、言うだけで責任なんかとりはしないのです。
もし誰一人として改善しないんなら、評論家なんているだけ無駄でしかないのです。
本当に視聴率さえ取れればなんでもありですね、マスコミは。

妙に親米親中をきどって擦り寄る売国メディアもいるから、あんまりメディアを鵜呑みにしないほうがいいです。
売国メディアなんか本当に腐るほどあります、21世紀のこの日本に。

そもそも現代病がなんだかよく分からないので、少しまとめてみます。

  1. 両親に虐待を受けていた <アダルト・チルドレン症候群>
  2. ストレスによる憂鬱感にさいなまされている <うつ病>
  3. いつも猜疑心に満ちている <妄想性パーソナリティ障害>
  4. 理想と軽蔑に揺れる <境界性(ボーダーライン)人格障害>
  5. 過去の被害を思い出してしまう <心的外傷後ストレス傷害(PTSD)>
  6. 異常な世話で自我を保とうとする <共依存>
  7. ヒステリー、あるいは自分中心の行動をとる <演技性パーソナリティ障害>
  8. 敗北逃避傾向の <アパシーシンドローム>
  9. 強迫的上昇志向からくる挫折感で発症した <つんのめり症候群>
  10. 薬物使用による <薬物依存症>
  11. 残酷な行動を起すこともある <行為障害>
  12. 敵対心が強い傾向の <反社会性パーソナリティ障害>
  13. 性に違和感を抱く <性同一障害>

他にも<パニック障害>や<摂食障害>など。

本当に、多いですね。
しかもこの国では、偏見も多いのです。
脈々と続く島国根性の悪いところで、ちょっと違う点があるというだけでこき下ろすのです。
所詮は子供達と同じで「先生にいってやるぞ」レベルだから、相手にしなくていいのではないでしょうか。
とはいえ、私は医師ではないので、突っ込んだアドバイスはできません。

でも、こういった症状と戦っている人たちがいることは、わかっているのです。
前に書いたコラムでも、精神病について取り上げました。
もちろん、そういう方は医師の治療を受けていることが多いです。
まだ治療歴のない方でも気になる所があれば、ぜひとも医師の診療を受けたほうが良いでしょう。
私のこんな文章では、根本的な解決にはなりません。

でも、それに便乗して、「自称現代病患者」のふりをしたがっている人も多いのです。

とあるニュース番組では、こんな症候群に陥っていないかという特集もありました。

  1. <深夜営業症候群> 睡眠時間の遅れ:店舗照明を20時以降、20分以上浴びることが原因
  2. <サプリメント症候群> 体調不良:サプリメント摂取過多
  3. <リュックサック症候群> 精神ダメージ、体調不良:責任の抱え込みすぎ
  4. <蜘蛛の糸症候群> 人間関係のトラブル:優柔不断のツケ、溜まり溜まって感情が暴発(名の由来は不明)

で、昼の主婦向け番組ばりにチェック項目がついていて、3つ以上で医師に診てもらえ、という内容です。

本当に、おめでたいですね。

店などは、買いだめをすれば毎日行くことはないのです。
サプリメントだって万能ではないのですから、薬でも毒にでもなるのです。
第一、責任や抱え込みすぎとか優柔不断なんて、YESかNOかハッキリしないことへの結果でしょう。自業自得とも取れます。

自分の行動を一つ一つ検証すれば、どこか違うということは明白なはずです。
いちいち自分の行動を、現代病の名で正当化させたいのでしょうか?

なんでもかんでも症候群にして勝手に病気としてでっち上げることに、違和感を覚えます。
本人はそれでいいかもしれませんが、傍目には病んでいる自分に酔っているだけのナルシストにも見えます。
第一、本当に病気を患っている人たちに対して、非常に失礼です。

なんだか、現代病って言葉だけが蔓延しているのではないでしょうか。

生への無気力を訴える現代人。
あきらめやマナー違反を自認する現代人。
意にそぐわないと、殺傷する現代人。

で、免罪符代わりに「現代病」という言葉。

なんだか違う気がするのです。

これって、とっても平和ボケしている証拠ではないのですか?
生きるのが必死じゃないってことでしょう?
ぽけぇーとしてても生きていけることに慣れきって、だんだん脳が短絡思考になってきたのではありませんか?

気がついたら子供みたいな我がままな人間が増えた理由を、「現代病」なんて言葉でごまかしているみたいに見えるのです。

つまり、現代病なる言葉は、精神的幼稚さを隠すおいしいカモフラージュでもあるのではないでしょうか?


自分が病んでても、誰も助けにきてくれないこともあります。
でもそれは、他人が冷たいからではないです。
自分が動かないだけです。

本当に治したければ、知人やプロに助けを求めてみることが大事です。
自分の素人考えで勝手な症状判断や自己陶酔に陥るだけよりも、はるかにいい選択ではないでしょうか。

きっと、クルマのトラブルと同じなんだと思います。

どんなに路肩で立往生してても、助けを呼ばなきゃ意味がありません。
これが、自分でも治せるトラブルなら苦労はありません。
手におえないトラブルだから、立往生しているのです。

でも、ひとりで解決できないことなんて、ごまんとあります。
それに気づくことと、一人で抱え込まないこと。
これが、現代病の特効薬ではないでしょうか。

まずは、気づこう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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