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#200 / 2002.10.28

station

私は小さいころ、基地が好きでした。

田舎町だから、だだっ広い田園のところどころに農作業小屋があって、わらがたくさん積まれていたりしているのです。
そこを見つけては、秘密基地と称してよく遊んでいました。

私は今でも、基地が好きです。

気がつくと自分の基地を作ってしまうのは、昔からの癖なのかもしれません。
基地を作りながら、自分の拠りどころを作っているような感覚です。

基地といっても、いろいろあります。

隠れ家みたいな基地。
博物館のような基地。
地球防衛軍のような基地だってあるでしょう。

私の場合は、こざっぱりした基地が好きです。
必要なものが、最小限あればいい。
あんまりゴテゴテしていると大事なものが探しにくいし、かえって落ち着かないのです。

今では、このサイトが私の基地です。
理由は3つ。

私宛てのメールアドレスやリンクが書いてあるから。
今までの自分で読んだり調べた知識のデータベースとして。
コラムで信念をつづり、それに感じてくれる人、または意見を求めてくる人がいるから。

今までは、2番目の意味合いが強かったように思います。
遠地に行っても、ウェブならどこでも読むことができます。
よく読む文献を遠地までいちいち持っていくと、本の種類も多くなるし荷物だって多くなります。
遠出をするので、できれば身軽でいたいものです。
ウェブなら、インターネットカフェに行けばこと足りるのですから。

実はメールアドレスやリンクは、他人のためにあまり深く捉えてはいません。
メールアドレスは、出先で自分宛てにアイデアを送るときのため。
リンクは、頻繁に参照するページのアドレスをいちいち手入力するのが面倒だから、という理由からです。

私は、わがままです。
勝手ながら「1週間ルール」という考えを持っています。
原則として、「1週間以内に更新されていれば遊びに行く、そうでなければ遊びに行かなくなる」というルールです。

もちろん自分の基地も同じで、1週間も放置のサイトなんか誰も見向きもしなくなるよ、と考えているます。
だから、更新間隔がだいたい2〜3日おき、遅くても6日後だったりします。
このぐらいなら、自分でも何とかなるからです。
さすがに私生活もあるので、毎日更新というのは難しいと感じています。

だからリンクは、正直、あんまりしたくないのです。
遊びに行かなくなってもリンクだけ張ってあるのは、リンク先の管理人氏に大変失礼だと思うのです。
ましてや相互リンクならば、なおさらです。
そんなわけで、リンク報告の不要なサイトを中心にリンクさせてもらっている状況です。

実を言うと過去に相互リンクも2件ありました。
けど結局、それぞれのサイト管理人氏にお願いして相互リンク解除してもらった経緯があります。
思えばその頃も「1週間ルール」を貫いていたのです。

「多忙」を免罪符に更新できないのは、同じサイト管理人として理解できます。
しかしそれだけ読み手に無駄足を踏ませるくらいなら、次回更新日なりサイト休止なりを明示しておいて欲しいと思うのです。

1番目のメールアドレスやリンクについては、発足当時から変わりません。
最近では、とくに3番目の意味合いが強くなってきました。

私に興味を持ってくれた人に対して、私はこう考えていますと表現する。
それにたいしての納得、あるいは反論を受ける。
そういうやりとりができる場があるということが、自分にとっての基地なのかなと思いはじめてきたところです。

「自分の居場所だから基地」でもあるし、「人が集う場所だから基地」です。


基地といえば、道の駅がそれに近いのかもしれません。

道の駅は単なる駐車場とトイレで終わらず、農作物の即売所や地域のイベント会場としても利用されています。
なかには温泉に入れる道の駅もあります。ならは(福島)や喜連川(栃木)がそうですね。

コンビニも、基地と考えられそうです。
しかし、基地として機能しても、特色は見出しにくいかもしれません。
その基地ならではの味が出せなければ、やっぱり物足りないのではないでしょうか。

またコンビニでは、とくに会話をしなくても商品の購入はできるしタダで雑誌も読めます。
人と人のやりとりが薄いと、基地としては寂しいのかなと思います。

人のやりとりは少なくなってくるのでしょうか。
先日発表されたトヨタ・ウィルサイファは、G-BOOKと呼ばれる情報ネットワークサービスでナビや通信が提供できるといいます。
走る道具からドライバーのパートナーへ、というふれこみでデビューしました。
近い未来、クルマを降りて人と会話する楽しみが無くなるのだとしたら、それは少々寂しいことですね。

基地は、今以上に必要なものとなるかもしれません。
コミュニティとしての基地でもいいし、自分のための基地でもいいと思うのです。

機械が相手じゃイヤだ寂しいと感じる人達は、他にもきっといるんじゃないでしょうか。
自分が存在していることを遺したいと考える人達も、実は多いんじゃないでしょうか。

ならば、基地をつくってみようと思うのです。
広大な情報砂漠、1つくらいは自分のオアシスがあってもいいのではないでしょうか?

基地を作ろう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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