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#196 / 2002.10.15

3ケタ国道

田舎に行くと、3桁(ケタ)の国道がいっぱい走っています。
3ケタといっても、100番台から500番台まであります。

国道番号を決める時、主要街道から順に番号を振っていったので、若い番号ほど重要な道です。

大ざっぱですが、東京・日本橋から大阪、北九州、鹿児島方面へR1,2,3。
同様に、青森、札幌方面へR4,5。
東京から太平洋沿岸経由でR6。
青森からひたすら日本海沿いにR7,8,9、と続いていきます。
これに2ケタの国道を加えると、日本の動脈の形が見えてきます。

1、2ケタを動脈とするならば、3ケタの国道は毛細血管のような感じがします。
なかには交通量の多い3ケタもありますが、地方に行くと3ケタ国道は、往々にしてひと気が少ないです。


先日、R349を走りました。
水戸市から阿武隈川沿いに抜け、宮城県柴田町へと抜ける道です。
福島市を出て、阿武隈急行と併走しながら走っていきました。

実際走ってみると、けもの道でした。

もちろん、乗用車は走れます。
近隣の市街地では幅が広く整備されているので快適です。

ところが県境に近づくと、急に「大型車通行止め」や「警笛鳴らせ」の標識、それから待避所が、時折待ち構えていました。
また先日の台風で、道路の端が削れたり、土砂崩れのままの箇所ばかりでした。
日没後だったので、対向車もほとんどいない状態でした。

次から次へと続くブラインドコーナー。
工事による、交互通行。
そして、どんどん引き返せなくなるような恐怖感。

ワインディングは、走っていても楽しく、結構、好きです。
しかし、さすがに自車のライトだけが頼りという状態で、闇を走っていくのはとても怖いものがありました。
「対向車の明かりが見えて嬉しい」と本気で感じたのは、初めてでした。


さて、それはさておき。

誤解しやすいのですが、単に「数字が大きい=田舎道」ということではありません。

例えば首都圏を走るR246は、交通量も多く、多いところで平日86,000台/日あります。
また1ケタであっても郊外に行くと、建設資金がない、拡張できる土地がないといった理由で片側1車線だったりします。
越谷から宇都宮までバイパスが走っているR4も、宇都宮以北は2車線が基本の田舎道が続いていきます。

500近くある番号の中で4は十分小さい数値ですが、かといってR4が田舎道でないというわけでもありません。

つまり、数字なんて意味がないという話です。
とりわけ国道番号でみれば、お上の都合で割り振っただけだという話です。

数字が大きくても小さくても、流れに見合ったキャパシティがあるとは限りません。
結局、数字だけで動脈や毛細血管といった区分けするなんてことは、実はできないのです。

例えば、異性と付き合うようなものです。
年齢や年収だけで見ると気持ちが動いても、付き合ってみると合わなかったりするものです。

クルマを買うときの見積書や、クルマのエンジン性能のようなものです。
うわっつらの数字ではなく、中身をしっかり吟味しなければいけません。

感性でも、使いやすさでも、数値化できないところに本質があるのです。

数字に惑わされないようにしよう。

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