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#193 / 2002.10.02

buying

「お客様、こちらが見積もりになります」
「へぇ、やっぱり結構するねぇ。あっ、この納車整備費用ってなんなの?」
「それは、お車がここに搬送されてからお客様にお渡しするまでに、いろいろ整備しておく為の費用です」
「そんなの前買ったディーラーでは無かったよ。それに引渡しまでに整備しておくのは商売としては当然なんじゃないの?」
「それでも、一応、念のための整備ですから」
「ふーん、なんだか騙されているような気がするなぁ。じゃぁ、納車費用は取りに来るから削ってよ」
「申し訳ございません。当社では納車費用もお客様から頂いております。実際、他のお客様からも一律に頂いていますよ」
「あぁ、そうなんですか。う〜ん、じゃぁちょっと考えさせてください。買うときはまた来ますよ」
「はい、よろしくお願いします」

とは言ったけど、なんだかボラれそうなお店だな。
実際、すべて込みの金額しか見せてないし、詳細な内訳については、結構、飛ばし飛ばしだった。
なんだか、信用できないなぁ。
ずっとあのメーカー乗り継いでいたけど、やっぱり違う系列店じゃ応対もそれなりなのかな。
他社で気になっているクルマ、見に行こうかな。


上のお話。「念のため」「他のお客様も一律」などと言っていますが説明にすらなっていません。
のらりくらりとはぐらかすくらいなら、はっきり「こっちの都合で盗れるものは盗るんだよ」と言ってしまえばいいのです。
実際、納車費用はディーラーから消費者の自宅までの搬送費用であり、取りに行けば0円です。
もちろん、交渉時に「引き取りに来るから納車費用は削ってくれ」といえば、それに応じざるを得ないはずです。
しかし最近では、納車費用カットになかなか応じない販売員もいるようです。

ディーラーまで取りに行くのが困難な人のために、とりあえず納車費用が見積書に書いてあるのです。
もちろん1円でも多く収益をあげたいディーラーの気持ちもわかります。
しかし、こちらが注文していない分までお金をかけるわけにもいきません。

見積書を書いてもらっているときには、注意しておくことがあります。
車両本体価格が基準となって商談されているか、無用なものまで含まれていないか、 などといった見積書の記述に全項目納得できるかが大事です。

クルマ購入を取り扱った雑誌なら、もっと細かく載っています。
詳細はそちらを読まれると良いでしょう。


実は、クルマを買うだけでも勉強になります。
自動車税や重量税、あるいは自賠責など自動車にまつわる諸費用の意味。
いろいろな車種と見比べ乗り比べしながら、自分の生活にあった1台を探す目利きのコツ。
出せるお金と出せないお金の見極め方。

でも一番勉強になるのは、心理学です。
お互いの腹のうちを探り合うこともありますし、セールスさんとどこまで仲良くなれるか、も学べます。
しかも実地で学べるので、いろいろな発言をしてこんな返し方もあるんだと試すことができます。

そしてもし、一生もののお付き合いにまでなったら素晴らしい。
信頼できるこの人から買いたい。当社の最高のお勧めをこの人に買ってもらいたい。
こういう関係を、実はお互いが期待しているのです。

そのためには、初めての相手でも懐に潜りこんでいくといいです。
犬と同じで、逃げようとすると待ってくれと追いかけてくるのです。

だったら、自分から追っかけていってみるといいです。
意外と相手も反応してくれたりして、実は共通項があったりします。

私がクルマを買ったセールスさんも、クルマが好きな人でした。
その時3人のセールスさんと交渉したのですが、他の2人は売らんかなという姿勢が丸見えでした。

私が引越してしまったので、今は別のセールスさんが担当しています。
その人もクルマ好きです。
パーツを替えたいといった話もすぐできます。
「ウチの純正品よりカーショップのほうが安いよ」なんて話もしてくれます。
やっぱり売らんかな、ではありません。
ですが、また買うならば、やっぱりあの人からもう一度買ってもいいかなと思っています。
一生もののお付き合いとは、そういうことです。


「やぁやぁどうも、お久しぶりです」
「あっどうも〜、いかがですかクルマの調子は?」
「うん、快調だねぇ」
「ありがとうございます」
「実は、買い換えようかと思って。家族も増えるしね」
「それはそれは、おめでとうございます!」
「で、他も3社ほど見てきたんだけど、やっぱり迷っているんだよ。あっちのセールスさんもいい人でねぇ」
「ははぁ、私にも頑張ってくれ、と」
「そういうことです」

「ところで、予定日はいつ頃ですか?」
「1週間後だよ」
「じゃ、お祝いに駆けつけますよ!」
「ははは、ぜひ来てください。待っていますよ」

今回もこの人で決まり、かな。

永く付き合える友達を探そう。

追記(2002.12.23記)

最近じゃどこのディーラーも納車費用カットに応じてくれないですね。
契約している運送業者がいるとか、工場から船での搬送分って名目ですね。
それでも、言えば50〜30%引きにはなりますが0にはしてくれないですね。
ディーラーも手堅くなってきました。
ちなみに某メーカー直系の中古車販売部では、カットOKでした。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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