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#140 / 2002.04.01

Wanderer

私は実車だけでなく、ゲームでもクルマに乗ることがあります。
昨今は自動車メーカーの協力を得て製作されたゲームも多く、実車名で登場することも珍しくありません。

なかでも今はまっているのは、首都高バトル0です。
実在の首都高速を舞台に、最速をめざすというゲームです。
作中では、総勢400人のライバルが登場します。

面白いことにレースゲームでありながら、人間くさい作品なのです。

彼らは5,6人のチームを組んでいたり、路線ごとのボスとして君臨したりしています。
また徒党を組まない一匹狼(Wanderer)の敵も、なんと60人も登場します。

実は、彼らにはプロフィールが書かれています。
読んでみると、なかなか楽しいのです。

例えば、決まった敵キャラを倒すと登場する一匹狼にもいろいろいます。

唯一無二の友が倒されると、雪辱戦を吹っかける者。
自分の熱烈な追っかけを倒してくれる人を待つ、アイドル。
大排気量車の嫌いなエコロジスト。
マナー知らずを懲らしめて欲しいセイフティドライバー。
最速のドライバーから、恐怖感と快楽を聞き出してみたい臨床心理士。

チームを組んでいても、メンバー各人に思惑があったりもします。
チームリーダーが慕われているところもあれば、寄せ集めの結束力ゼロのチームもあります。
なかにはチーム間の親睦や対立も描写されています。

一人ひとりに喜びがあり、苦悩があります。
そして誰もが、情熱を秘めているのです。
これは現実世界となんら変わりません。

会社や学校といった組織に属していれば、メンバーとしての役割を果たす責任があります。
当然、人間関係のいざこざもあるでしょう。
でもその中で、喜怒哀楽を繰り返して生きていく楽しさがあります。
連携プレイは自分一人じゃ出来ません。

またひとりだとしても、自分の意のままに行動できるという楽しさがあります。
組織内での内部分裂も無く、意思決定に割く時間が圧倒的に短くて済むのです。
一人だからこそフットワークが軽くなるのです。

人は結局、一匹狼です。
良き助言や過去の経験を踏まえていても、自分の中で最終的な判断をくだすのはやはり自分なのです。
しかし良き助言にたどり着けるのは、人間関係によるところが非常に大きいのです。
一匹狼だからとて、人間関係をないがしろにしていい訳ではありません。

徒党でも一人でも。
行動を起こす時に、自分側の人数から考え始めるのは筋違いなのです。
各人の強い情熱がなければ、それはひきこもりであり、烏合の衆にすぎないのです。

やりたいことを真剣に打ち込めるWandererになろう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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