#14 / 2001.06.10
ホイールベースの真ん中にあるもの
私が好きなクルマは、運転手がホイールベースの真ん中に位置するクルマです。
つまり、自分が前後輪間の中心にいるクルマのことです。
ホイールベースと運転手の位置関係とは面白いもので、これだけでも、そのクルマの性格をあらわしているといっても過言ではないでしょう。
例えば、スズキ・カプチーノやマツダ・ロードスターのようなオープンカーは、運転手は後輪寄りに位置します。
そうすることで伸びやかなボディスタイルになり、とてもカッコいいのです。
また、駆動輪へ過重をかけるという意味で、後輪駆動スポーツカーにも採用されていることが多いです。
しかし、荷室が小さいと言う短所もあります。そこを割切れるかどうか。
クルマで旅するのが好きな私には、そこまで割切れませんでした。
逆に1BOXタイプの車種は、前輪寄りになります。
居住性や荷室を重視すると、どうしても運転席を前側に設置しなければならなくなります。
どちらかといえば、家族や親戚友人に乗っていただきたいという、謙譲精神溢れるオーナー向けのクルマだと言えます。
私にはそこまでの謙譲精神はありません。
もし小さな子供が居たとしても、1BOXや大型ミニバンには乗らないでしょう。
運転する楽しみをとります。
そもそも核家族中心の現在に、多人数乗車の必要など無いはずです。
いざとなればレンタカーで充分です。
それはさておき。
私は、クルマは便利な道具だと思います。
かつ、運転する楽しみを与えてくれる生活の一部分である、とも思います。
だから、ドライバーの意のままに操れるクルマが好きです。
前後左右の四輪から伝わるわずかな刺激を全身で受けとめる喜び。
その喜びを一番得られる場所が、ホイールベースの真ん中なのです。
自分が主役になろう。