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#125 / 2002.01.16

brand fake

人影が闇夜に浮かんでいます。
反射板を身につけ、さしづめ警官のようです。
しかし近づいてよくよく見れば、ダミー人形にも劣る稚拙なハリボテにすぎません。

パトカー型のハリボテもあり、ご丁寧にも赤色灯が回転しているのです。
こと栃木県内では随所に設置されています。
速度を落とせという印なのでしょうが、警察という権威の濫用にしか思えません。

威嚇する分には充分です。
しかし、それ以上でもそれ以下でもありません。
ハリボテは、所詮ハリボテです。

偽物をフェイクといいます。
ブランド物にはフェイクがつきまとうものです。
高級アクセサリ、高級バッグ、ことブランドグッズというだけで売れたりするのです。
みんながいいというから買うのでは、ブランドに非常に失礼です。

ブランド物は、そのブランドにふさわしい客が持つべきでしょう。
ルイヴィトンはなぜブランドとして確立しているのでしょうか。
おしゃれだから、ではありません。
世界中の全ての支店で修理してくれるのです。
永く使えるように、世界中どこでもサポートを受けられるのです。
その信頼が、ブランドたる所以なのです。

信頼は、そのブランドだけがもつ貴重な財産です。
ブランドは、信頼を分かってくれるお客様しか相手にしたくはないものです。
ブランド名にあやかりたいだけの日本人観光客をまともに相手しないのは、おそらくヴィトン社の本心でしょう。

ブランドにあやかりたいのは中国人も同じ。
小学館サピオ誌に、こんな記事が載っていました。

上海第一百貨店は一流デパートでありながらソフトのコピーを平気で陳列しているといいます。
しかし、市場はもっと模造品がまかり通っています。
キャノンはCANOVA、ヱスビー食品はS&D、ホンダはHONGDA、松下とソニーをもじったPASONYなど。
さらに松下の画王は「画玉」として出回っていたといいます。
ここまでくると笑い話では済まされません。
明らかに商標権の侵害に当たります。

されど、所詮はフェイク。
品質など較べるのも愚かで、バイクなどはスピードを上げると、すぐ止まってしまうのだそう。
ところが現地では、これは日本製品が悪いせいだと、あいなります。

高級ブランドも、日本製品も、お金を出せば手には入ります。
しかし作り手なら、信頼性を分かってくれるお客様にしか提供したくないものです。

中古の国産高級車を好むお兄さん、お姉さんがいます。
型落ちのセルシオやシーマ、インスパイアに乗っては爆音を轟かせていくのです。
新車価格で600万円以上でも、中古なら半値以下で買えます。
VIP系ドレスアップと称されていますが、とても要人を乗せる車には見えません。

悲しいですね。

観光客も中国もVIP系も。
みんなこぞって、ブランドにたかっているようにしか見えません。

みんなが持てばフェイクが出るし、価値も下がるのです。
それでも需要が多いのは、みんな心底好きなのか、さもしいかのどちらかでしょう。

そのブランドは、あなたにふさわしいですか?

あなた独自のブランドを創りだそう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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